100年に一度の相場 デジタル人民元とビットコイン (2021.06.30)
安値もみ合い。日経平均小陰線の引け。手仕舞い売りが出た。28日ダウ150ドル安、S&P・ナスダック最高値更新を受けたもので、先物安が主因。週内、マリコパ郡米大統領選再集計、4日米雇用統計(6月)発表待ちだ。フォーリンアフェアーズによると、ワクチン接種が進みコロナ収束が期待される中、変異・デルタ株により短期で終わることが困難になった。10数種の動物に感染が広がり、世界規模の集団免疫を期待できない現状から、長期化リスクと根絶できない無力感もうかがえる。新種の変異株が検査キッドをすり抜ける恐れや、急ごしらえのワクチンで免疫がどの程度持続するのか定かでない。一歩引いて臨むところだ。29日、株主総会がピークを迎え手掛かり難。受け渡しベース7月入りで日経平均の配当落ち分28円。25日移動平均線2万8926円を上値に一目均衡表の雲に潜り込んだ。6月を境に流れが変わる。従来のハイテクやバリュー、景気敏感云々から中小型材料株シフト。サマーラリーが繰り上がりそうだ。7月1日、中国共産党創立100周年。直後に懸案の不動産バブル崩壊説が流れ、最も高騰した深圳市で任期途中市長解任が走りという。ロイターによると、ビットコインのマイニングで世界シェア過半の中国が政府の禁止措置で壊滅状態。1週間前、新疆ウィグルに次ぎ2番目の四川省が禁止令を発表。中国人民銀行のCBDC(デジタル人民元)テストと重なるため。表向き仮想通貨が経済の秩序を乱し、違法な資産取引や資金洗浄を後押しするというが、デジタル人民元との競合や電力大量消費も含まれ全土で90%廃業さえ伝えられる。一方、中国最大手の廃業が海外の恩恵となって跳ね返るのも自明でマイニング報酬急増。現に、メキシコの大富豪が傘下の銀行ビットコイン受け入れを表明。エルサルバドルが9月7日法定通貨に移行するほか、ナイジェリアも6月2日大規模に採用する旨表明。Wスタンダードが予想される。ビットコイン円先物によると、足もと3,993,101(+4.75%)と尻上がり。夜間取引で■■■■■■(****)が29日の高値を抜いてきた。同日入手した情報によると、中国が来年2月冬季五輪でCBDCお披露目。ブロックチェーンを使った初のデジタル通貨が誕生する見込み。現在のブロックチェーンが1993年立ち上げたインターネットに似ているといわれ、当時乱立した企業の中で「ヤフー」をつかむようなもの。胴元が■■■■■■(****)というわけだ。中国が2008年五輪の1ヵ月後、金融危機のさなかで採用した国内問題の一つ。銀行口座を持たない4億人の国民がいかに貧困を脱出するか。アリババがモバイル決済システムを編み出し、スマホユーザーが2015年までに8億人を数えた。2012年に規制当局が国内電力網を通じて新疆ウィグルから内モンゴルまで大量の電気がビットコイン採掘(世界の95%)に使われたことを知ったという。
日経平均先物によると、29日大証ミニ2万8830円(+0.26%)に対しラージ同、シカゴ円建て8820円。現物より約70円高い。ダウ先物3万4259ドル。同約30ドル安い。VIX恐怖指数15.78(+1.02%)、WTI原油先物72.94(+0.04%)、金先物1769(-0.63%)。小康を保っている。
29日の日経平均235円安。大引け2万8812円。TOPIX1949(-16)。東証一部の出来高10億3400万株、売買代金2兆3300億円。値上がり420(値下がり1689)。10年債0.055%変わらず。米10年債1.490%(+0.013)。上海総合が3573(-0.92%)で引けた。マザーズ指数の引け1205.54(-0.12%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。100年に一度の相場だ。(了凡)