新月買いに満月売り 経済再開本格化6月にもピーク (2021.06.09)
続伸で始まり反落。日経平均小陰線の引け。イベント待ちだ。7日、ダウ126ドル安。一時5月7日の過去最高値3万4777ドルを抜き反落。10日米CPI(5月)、15~16日FOMCを意識した動きだ。コロナ後の思惑が交錯している。間隙を縫って関係分■■■■(****)がS高。7日、FDA(米食品医薬品局)が米バイオジェンと共同開発した「アデュカヌマブ」(アルツハイマー治療薬)を承認し、1997年対症療法にとどまった「アリセプト」(認知症薬)以来24年ぶりの快挙。ADR終値116ドル(約1万2700円)をつけた。市販後有効を確認する治験が必要にしても、認知機能の後退を長期的に抑制し恩恵がリスクを上回るとの結論。10日から2週間後に市場投入され、米国で条件を満たす患者約150万人。史上初の治療薬で年5万6000ドル(1ヵ月50万円)といわれ、世界延べ5000万人を相手にピークで売上高1兆円の試算もある。がんがゲノムで治る時代になり、日本でも2025年以降団塊の世代が後期高齢者入り。がんをしのぐ需要増に拍車がかかりそうだ。関係分で■■■■■■■(****)3円高、同■■■■■■■(****)40円高。導出したAβ(アミロイドベータ)を標的に「KHK6640」の治験中。■■■■■(****)も該当するという。案件ひとつ20~30年がかり。■■■■(****)も2019年3月、治験Ⅲ相でアデュカヌマブの開発中止を発表。2度死ぬ思いをして承認に漕ぎつけ復活を果たした。トロンや全固体電池と同様に日本人が世界初の開発に名乗り。■■■■■■(****)の「オブジーボ」に次ぐもので後続も楽しみだ。ロイターによると、米経済再開本格化。6月にもピークという。州の半数失業給付の追加措置が一巡し、メジャーリーグほぼ満員。経済規模最大のカリフォルニアでコロナに伴う最終制限が解除され、バー・レストランも通常営業に戻る見込みだ。コロナ後、失業者が戻り企業の生き残りや経済が政府支援なしに持ち堪えるか課題。5月の雇用統計で55万9000人増加したものの、昨年初から760万人少ない上に失業者360万人増加。労働人口が350万人減少している。5月下旬から景気対策に伴う木材や商品価格が下がり始め、木材の先物がピークから24%、銅やアルミも5%下落。6月に夏のブームが始まっても7~9月続くと限らないわけだ。国内も、8日FNNプライムオンラインで国が設置した大規模接種センターに東京と大阪で予約の8割ガラ空きという。同ブルームバーグによると、米国立研究所がコロナウィルスの出所を中国・武漢研究所に信憑性あり。サーズ(2003年)のゲノム解析によるものという。結局、17日FOMC明けから20日緊急事態宣言解除の有無が焦点。本尊筋が底を叩いたビットコインも出直る公算が大きい。
日経平均先物によると、8日大証ミニ2万9080円(+0.09%)に対しラージ同、シカゴ円建て9065円。現物より約100円高い。ダウ先物3万4559ドル(-0.16%)。同約70ド安い。VIX恐怖指数16.56(+0.85%)、WTI原油先物68.57(-0.95%)。金先物1898(-0.01%)、ビットコイン円3,606,890(-1.93%)。むしろ、コロナ明けがややこしい。
8日の日経平均55円安。大引け2万8963円。TOPIX1962(+1)。東証一部の出来高9億2800万株、売買代金2兆1800億円。値上がり1399(値下がり692)。10年債0.070%(-0.005)。米10年債1.554%(-0.017)。上海総合が3580(-0.54%)で引けた。マザーズ指数の引け1160.03(+2.27%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。6月前半に5月の落とし前をつける場面。10日新月に対し25日満月。新月買いに満月売りだ。(了凡)