インフレ期待高まる 製造業に続きサービス業ブーム (2021.06.08)
週明け反発。日経平均中陰線の引け。買い戻し一巡後もみ合いだ。前週末米主要3指数反発、米10年債1.5%台半ばを手掛かりに、国内ワクチン接種拡大が支援材料。10日米CPI(5月)発表、11日メジャーSQ、15~16日FOMCなどイベントが続きポジション調整、リバランス待ったなし。関係分のトヨタ(7203)が5日ぶり反落した。2017年の社員パワハラ自殺を巡り和解。社長が遺族に謝罪し再発防止を伝えたもので上げ一服。東証一部の値上がり1052(値下がり1036)。まちまちだ。ワクチン接種とコロナ下火の因果関係が経済再開の鍵といわれ、17日FOMC明けから20日緊急事態宣言解除の有無が焦点。日本は米国と違って製造業がリード。オールドジャパン復活を買って出たが、サービス業の出番これから。ブームになるという。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ISM(米供給管理委員会)が発表した5月のサービス業景況指数64(4月62.7)と24年の統計で最高。18業種全て上昇。受注残消化に追われ労働者の確保が難しくなっている。ウィルス感染低下を考えると驚くに当たらない。CDC(米疾病対策センター)のデータで5月末成人のワクチン接種率51%(4月39%)。感染者も4月の半分以下に減少。6月には12~15歳の子供を含めより多くの国民が接種する見込み。接種率が高い英国やイスラエルの例を見ると、米国でも入院患者や死亡者が数週間で大幅に減少する見通し。人々がオフィスに戻り、ヘアサロンや外食、旅行など外出機会が増えるため、サービス業の需要増が加速するという。日本も5月下旬からワクチン接種急ピッチ。コロナピークアウトがはっきりした。6月が復活の第一歩。鬱憤ばらしが始まる。5月の落とし前を6月につけると述べた。マネーサプライがモノやサービスの量に拘らず大幅に増加しており、企業や家庭の間でインフレ期待が高まっている。5日G7が各国共通の最低法人税率15%以上で合意したが、7月イタリアのベネチアでG20財務相・中銀総裁会議に向けて一進一退。欧州のCPIがECBの目標2%を超えレッドライン。ユーロ底割れ懸念も伝えられる。2000年のドットコムバブルで多くのスタートアップ企業が生まれ破綻したが、生産性向上に貢献したグーグルやアマゾンなどGAFAMが生き残った。今夏インフレ・金利上昇にまつわる踊り場で見直されたのが仮想通貨ビットコイン。過去8年で3度大相場を出し調整中だが、仲介の必要なくデジタル版の価値保存手段としてドルに取って替わる可能性があるという。ブロックチェーンにより改ざんできない仕組みだ。直近、中国の銀行が輸出急増や投資流入でドルにまみれ、元高を抑制する当局と輸出業者、海外投資家でもみくちゃ。ドルの過剰流動性に翻弄されている。インフレと金利に道筋をつけられないところがミソ。歴史の副産物として出番待ちだ。
日経平均先物によると、7日大証ミニ2万9060円(+0.14%)に対しラージ同、シカゴ円建て9045円。現物より約30円高い。ダウ先物3万4731ドル。同約20ドル高い。VIX恐怖指数16.91(-6.26%)、WTI原油先物69.11(-0.24%)。金先物1886(-0.11%)、ビットコイン円3,983,428(+1.33%)。イベント待ちだ。
7日の日経平均77円高。大引け2万9019円。TOPIX1960(+1)。東証一部の出来高9億4500万株、売買代金2兆1900億円。10年債0.080%変わらず。米10年債1.581%(+1.32)。上海総合が3599(+0.21%)で引けた。マザーズ指数の引け1134.33(+1.30%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。■■■■■(****)よし。ここから大きい。(了凡)