コロナの出口まる3年 日本のポジション出遅れに修正機運 (2021.05.07)
GW明け急反発。日経平均中陽線の引け。75日移動平均線2万9248円を上回った。5日史上最高値を更新したダウ(97ドル高)を受けたもので、曲がりなりに連休を無事乗り切った国内事情が主因。米景気回復期待に連休前先物売りの買い戻しもあり5日分鞘寄せ。直近7ヵ月、月末安の翌月初高が続いていた。後場伸び悩んだものの下値不安後退。25日線2万9411円が次の目安という。7日米雇用統計発表のほか、都の緊急事態宣言が11日から31日まで延長の見込み。世界レベルで指揮系統が混乱しており、原油先物や銅、アルミ先物など国際商品が軒並み高い。変異ウィルス拡大と経済正常化期待が綱引きなら、インフレと金利上昇も似たような経緯。1920年のスペイン風邪や1820年コレラ、1720年ペストなど100年周期の一服とみられ、中長期「黄金の20年代」を仮説に前向き。コロナを通じて日本のポジションに出遅れ修正機運もうかがえる。12日、■■■■■■(****)と■■■■■■■(****)の決算発表を通じて局面打開を探る場面。何ごとも正しいか否か判断するのに時間がかかる。機が熟すまで待つほかない。フォーリン・アフェアーズ4月号によると、中国が敵対性を増しパンデミックな猛威に包まれる中、日本は静かに地域リーダー台頭を遂げ、アジアにおける米国の信用を回復する上で鍵を握っている。多くのアジア諸国で米国をリベラルな秩序擁護者、信頼できるパートナーと見ていないため、バイデン政権は日本との関係を強化し多国間イニシアチブも日本と連携してアプローチ。日本が4年間アジア諸国と信頼関係を再構築したように、米国が長年の同盟国である日本の意見に耳を傾け、リーダーシップに従った場合好ましいアクセスができるという。同5月号で、中国の新疆における残忍な行動を非難。ウィグル人に対する抑圧が、征服した現代の中国に組み込めず、自治を与えていない領土と北京との植民地的な関係。ウィグル人の文化と主体性抹殺を決意し、彼らの血統やルーツ、起源破壊が目的になった。しかし、2020年国連人権理事会で45か国新疆で中国の行動を認める書面に署名。北京がウィグル人に対する扱いを中国の名声と経済にダメージを認めない限り収まらないと匙を投げた。別の情報で海峡攻略を巡る中国の脅しに対し、米国と台湾がミサイルで三峡ダム破壊に照準を合わせ、海峡安全に貢献しているという。さらに、ワーゲンやアップル、スタバなど成長し続ける中国の巨大市場に依存。共産党の規則や忠誠心なしに身動きが取れない。言論の自由が最大の敵といわれ始末が悪い。もうひとつ。中国は近代的艦船の製造に自信を持っているが、海戦体験に乏しく程度の低い示威行動で緊張をつくり出すのが戦略の一環。米中とも人口動態が悪化する中、債務レベルが目立って上がり、再び成長を取り戻しても長続きしない。じたばたせず、日本のポジション好転を待つところだ。
日経平均先物によると、6日大証ミニ2万9295円(-0.19%)に対しラージ同、シカゴ円建て9275円。現物より約60円安い。ダウ先物3万4168ドル(+0.15%)。同約60ドル安い。VIX恐怖指数18.90(-2.98%)、WTI原油先物65.27(-0.55%)。金先物1792(+0.47%)、ビットコイン円6,312,761(+0.55%)。「柴犬コイン」100倍にあやかり仮想通貨が賑わっている。
6日の日経平均518円高。大引け2万9331円。TOPIX1927(+29)。東証一部の出来高15億2600万株、売買代金3兆3800億円。値上がり1625(値下がり492)。10年債0.085%(-0.005)。米10年債1.576%(+0.002)。上海総合が3441(-0.16%)で引けた。マザーズ指数の引け1183.84(-1.49%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。ビル・ゲイツによると、コロナの出口まる3年という。(了凡)