証券ビュー

アンコール伊勢町

中長期クライマックス 半導体不足解消で自動車中心に活況 (2021.04.26)

 前週末反落。日経平均小陽線の引け。再び75日線2万9168円を下回った。22日米主要3指数反落によるもので23日揃って反発。日経平均先物が夜間取引で250円高。2万9220円をつけている。日本時間23日午前2時頃ダウ急落。バイデン氏の米キャピタルゲイン税20%から39.6%引き上げが伝えられ共和党反発。米法人税21%から28%増税案を控え、ビットコインも急落しただけに、キャピタルゲイン税のベースシナリオ28%という。28日バイデン氏が施政方針演説で計画の骨子を表明し、これまで述べたインフラ投資延べ4兆ドル(約430兆円)にのぼる見込み。決算発表本格化を前に月末のリバランスも尾を引きもみ合い。週明け26~27日の日銀政策決定会合、27~28日FOMC、29日休場(米1~3月期GDP発表)、30日国内鉱工業生産(3月)と中国PMI発表などめまぐるしい。クレディスイスが1~3月期アルケゴス関連で5200億円損失を計上した矢先、27日■■■■(****)の決算発表も注目される。この上、25日から5月11日まで4都府県の緊急事態宣言を加味すると薄商い。IOC会長は「五輪に無関係」というが、首相が5月11日を期限に同措置を打ち出し一歩も引かない構え。開催前の終息が困難であれ感染頭打ちを目指す。ロイターのデータによると、21日現在、少なくても1度ワクチン接種した人が英国50%、米国40%に対し日本1%。半年後、途中経過が注目される。100年前、世界がスペイン風邪の集団免疫を獲得し「黄金の20年代」が始まった。狂騒・狂乱ともいわれ社会や芸術、文化など従来の生活様式が一変。今日まで受け継がれる複数の発明・発見、大量生産・同消費、高速道路建設・上下水道普及などインフラ整備急ピッチ。新しいライフスタイルが始まった。映画にハーレム・ジャズ、ファッションまで様変わり。大リーグでベーブ・ルース(1895~1948)が元祖2刀流。通算本塁打714本、生涯打率.342。投手通算94勝46敗、防衛率2.28と並み外れたもの。ダウが1921年底入れから29年まで約3.5倍に上昇した。23日、100年前に似ていると述べた所以。4月以降夜明け前で揺籃期と考えられる。米国が100年前にあやかり、ナスダックを筆頭にダウ、S&P500種をリード。ワクチン接種普及を手掛かりに1~3月最悪期を脱したという。繰り延べ需要と余剰資金の大盤振る舞いが主因。100年前たどった黄金の時代をなぞり始めた。ダウ3.5倍なら10万ドル。日経平均10万円説も消えていない。AIや5G、DXに加え水素、全固体電池を中心とする第4次産業革命によるものだ。中長期クライマックスがやってくる。
 日経平均先物によると、23日大証ミニ2万9220円(+0.86%)に対しラージ同、シカゴ先物9185円。現物より約170円高い。ダウ先物3万3914ドル(+0.61%)。同約130ドル安い。VIX恐怖指数17.33(-7.38%)、WTI原油先物62.05(+1.01%)。金先物1776(-0.29%)、ビットコイン円5,328,813(-3.81%)。リバランスによるもの。世界的な半導体不足で自動車生産に支障が出る一方、在庫品薄で納車が遅れ需要顕在化。北米で通常ディーラー在庫75日が40日を切ったという。夏場にかけて半導体不足が解消すると自動車中心に活況。大手製造業が息を吹き返す見通しだ。
 23日の日経平均167円安。大引け2万9020円。TOPIX1914(-7)。東証一部の出来高9億5500万株、売買代金2兆円。値上がり708(値下がり1376)。10年債0.065%変わらず。米10年債0.1558%(+0.014)。上海総合が3474(+0.26%)の引け。マザーズ指数の引け1212.23(-1.18%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■(****)、■■■■■■■(****)など。中長期クライマックスがほの見える。(了凡)