悲観の裏をかく動き 漁夫の利もそこそこに将棋倒し (2021.04.02)
反発。日経平均小陰線の引け。後場見送られた。3月31日、米長期金利1.7%台前半。ダウ85ドル安にナスダック201ポイント高を受けたもの。寄り前3月の日銀短観で大企業製造業がDI5 (2020年12月-10)に3四半期連続改善。コロナ前に戻す一方、3ヵ月先同4に落ち込むとあって手詰まり。政府が大阪と兵庫、宮城3府県にコロナ蔓延防止適用も伝えられ小動き。バイデン政権のインフラ投資に半導体の米国生産やAIの研究開発が盛り込まれ、関係分の■■■■■■■■(****)と■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)4銘柄で日経平均を約200円持ち上げた。東証一部の値上がり861(値下がり1261)に過ぎない。バイデン氏がピッツバーグで対策第2弾に触れ「中国との競争に勝つ」上で増税を発表し消化難。主要メディアのワクチン接種報道に拘らず集団免疫を得られず、コロナ後を読み切れないのが現状。売りたい強気と買いたい弱気で相場にならない。しかし、5日移動平均線2万9312円が25日線2万9304円を下から突き抜けるゴールデンクロス。エイプリルフールであれ何かある。バイデン氏が4月半ばに公表する長期経済プログラムも幕間つなぎ。アルケゴス損失処理をきっかけに流れが変わり、米金融当局の規制強化なしに前へ進めない。コロナ対策で溢れ返る緩和マネーが「低成長バブル」をつくり出し、米国の場合、株と並んで債券もゼロ金利下で天井圏。100年前も巨大投資家と大銀行が主役という。100兆円レベルのポジションでもレバレッジ(証拠金取引)が主力で自己資金など僅かに過ぎない。2000年ITバブル、08年リーマン危機で株が大暴落の際、ともに債券が50%大暴騰して難を逃れた。リーマン当時、FRBが米国債を持ってなかったのに対し、2020年からコロナ対策で米国債最大の保有者。コロナ後、明るいといい切れないのが市場の本音。いずれ株と債券の心中が考えられ、3日で駄目押し、止めを刺されると述べた。日本が緊急避難の駆け込み寺といっても一時しのぎ。FRBやECB、日銀も特別な権限を持ちながら民間銀行。株と債券が目一杯買われ、身動き取れないだけにガス抜きして進むほかない。リーマン当時、米政府が財政で金融機関の破綻連鎖を間際で食い止め、米国の協調要請にこたえ中国の財政大盤振る舞いも寄与して危機を乗り越えた。今回、米中対立激化で共倒れの危機。漁夫の利もそこそこに将棋倒しが落ち。慎重に駒を進める場面だ。次元を上げないと埒が明かない。今となれば、■■■■■■(****)と■■■(****)をコアにAIや5G、DXを取り込み、水素に全固体電池で勝ち抜く覚悟。オールジャパンで負けたらやむを得ない。
日経平均先物によると、1日大証ミニ2万9475円(+0.26%)に対しラージ9470円、シカゴ円建て同。現物より約80円高い。ダウ先物3万2910ドル(+0.04%)。同約70ドル安い。VIX恐怖指数18.53(-5.51%)に締まりがなくWTI原油先物59.24(+0.14%)。金先物1714(-0.08%)、ビットコイン円6,467,719(-0.61%)も精彩を欠いた。前向きでないと先が読めない。
4月1日の日経平均210円高。大引け2万9388円。TOPIX1957(+3)。東証一部の出来高12億4500万株、売買代金2兆7100億円。10年債0.110%(+0.020)。米10年債1.731%(-0.009)。上海総合が3466(+0.71%)で引けた。マザーズ指数の引け1230.38(+2.25%)。■■■■■■■(****)に反転のシグナルが出た。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。悲観の裏をかく動きと考えられる。(了凡)