行き過ぎひっくり返る 認知されたコロナ対策大盤振る舞い (2021.01.01)
3日ぶり反落。日経平均中陰線の引け。5日移動平均線2万7038円を上回った。前日米主要3指数反落によるものでポジション調整。後場4連休に伴う手仕舞い売りを吸収し下げ渋った。海外も同様でタイムラグがなく締まって見える。30日満月で売りに分があると述べ、1月13日新月を目安に年明け動くなのサイン。その後2月3日(立春)と3月20日(春分)を踏まえ、新年前半初動がベース。リスク要因先行なら後半日経平均3万円が視野に入る。欧米や日本のコロナ対策大盤振る舞いが認知され株高が続く見通し。一握りの値嵩株が日経平均を持ち上げ、ボリュームに欠けるものの、コロナ禍で目先優先の政策が後押し。行き過ぎひっくり返るまで止まらない。29日、「路徳社」(米国在住中国人の個人サイト)が噂として習近平氏脳動脈瘤で入院治療を伝えたのが印象的。昨年中国のコロナ情報をいち早く報道し注目された。入院前、国家緊急危機管理室を設置しメンバー4人側近のみ。王岐山氏や中国共産党中央委員会の6人(常務)も含まれず。国務院新聞弁公室や人民日報、中国国営TVも伝えていない。行き過ぎを物語るものだ。29日ブルームバーグによると、武漢で今年前半広がったコロナ感染規模が公式報道の10倍という。中国公衆衛生当局の調査で判明した。4月に3万4000人を対象にした血清検査が手掛かり。約4.4%コロナ感染病原体に対する特定抗体が決め手。12月28日遅く公表されたという。習氏の入院に影響を与えたとみられる。武漢市の人口1100万人。4.4%なら50万人感染したことになり、4月半ば報告された約5万人の10倍。集団免疫の最低基準が人口の半数以上といわれるものの、積極的な濃厚接触者の追跡、僅か数日で数百万人の検査を通じて感染を食い止めたという。ワクチン開発も猛スピード。未承認で緊急使用100万回超や強制接種も伝えられるなど消化難。マッチポンプ説も有力で焦る必要ない。日経平均先物によると、12月30日大証ミニ2万7520円(+0.18%)に対しラージ7510円、シカゴ円建て7515円と現物より約70円高い。ダウ先物が3万0331ドルで現物と同鞘。年末年始を示唆している。VIX恐怖指数22.56(+3.96%)、WTI原油先物48.39(+0.81%)。金先物1883(+0.03%)、ビットコイン円2,851,274(+0.92%)にもいえる。2020年の投信運用が半分近くマイナスといわれ、プラス確保54%(20年11月現在)が関の山。売ると上がり買うと下がるためで、過渡期のせいだ。日経平均の年間上昇率16.01%も一部値嵩株の並み外れた集中投資によるもの。年明け5日、米上院ジョージア州2議席決選結果で前提が崩れる恐れもある。暮れにユーロが2年8ヵ月ぶり高値を更新し、1ドル103円台前半のドル安。米与野党とFRBが開き直って財投や現金給付・量的緩和拡大などドルを大量に供給。ドル10%安を株高の呼び水にするしたたかさ。全面安が気になる。世の中どうなるか。教養を問われる場面だ。
納会の日経平均123円安。大引け2万7444円。TOPIX1804(-14)。東証一部の出来高8億7800万株、売買代金1兆9600億円。値上がり607(値下がり1507)。10年債0.020%変わらず。米10年債0.951%(+0.018)。上海総合が3414(+1.05%)で引けた。マザーズ指数の引け1196.49(+0.37%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。■■■(****)がお年玉銘柄。EV用モーターの新工場稼働が材料。化ける公算が大きい。(了凡)