証券ビュー

アンコール伊勢町

切り返すか下押すか 答えの出ない状態に耐える大切さ (2020.11.24)

 前週末続落。日経平均小陽線の引け。一進一退だ。19日追加経済対策再開を手掛かりにダウ44ドル高を受けたもので、東証一部の値上がり1296(値下がり788)にも明らか。20日ダウ219ドル安が水を差した。米国の1日当たりコロナ感染拡大過去最多。米財務長官がコロナ対策緊急支援の一部を年末打ち切り。JPモルガンもコロナにより2021年1~3月期米GDPが前期比年率1.0%減との見通し。持ち高調整売りを呼んだ。日経平均先物によると、20日大証ミニ2万5705円(+0.63%)に対しラージ5700円、シカゴ円建て同。現物より180円前後高い。ダウ先物2万9178ドル(-0.90%)が同85ドル安い程度。VIX恐怖指数23.70(+2.55%)、WTI原油先物42.47(+1.36%)。金先物1871(+0.54%)、ビットコイン円1,932,260(+0.18%)。ゴルディロックス(適温相場)に近い。現物が5日移動平均線2万5762円を下回ったまま、切り返すか下押すか分岐点という。21日円換算したビットコインが200万円大台をうかがう場面。枚数に価格を掛けた時価総額が2017年12月を抜いて過去最高。関係分の■■■■■■(****)がフェアウエイにつけた。踊り場に違いない。米大統領選の帰趨がバイデン氏といわれ、トランプ氏の手詰まりが目立つものの、相撲でいえば物言い。行事軍配に対しビデオ判定、5人の審判委員、観客のブーイングなど団扇通りにいかない。「不正」の挙証責任を証拠不十分で門前払い。バイデン氏で押し切るとシコリが残る。12月8日までに全米選挙人確定。14日投票が行われ来年1月開票。選出された候補者が1月20日第46代米大統領に就任する予定だ。ここまで来たら手順を踏みシコリを解消しないと信用ガタ落ち。何も彼も世界一でないと気が済まない国だけに、破綻すると旧ソ連崩壊(1991年12月)のテンバガー(10倍)。物言いを無視すると、バイデン氏強行のとがめが出る。15日来日したIOC会長然り。10月中旬の中止通達を棚上げし五輪強行の構え。関係利権確保を優先したとみられ、離日した途端国内でもコロナ感染者が最多更新。「集団免疫説」で防戦一方だ。日本の死者が欧米より圧倒的に少ないためで、すでに首都圏全体が感染。「既感染」を示す反応が抗体定量検査で見つかった。5~8月10~80代362検体によるもので陽性約1.9%。厚労省の検査で都の抗体保有率0.1%。遥かに高い。2%弱で貧弱に見えるが、「集団免疫」成立に60~70%抗体保有が必要で、ほぼ全ての検体で抗体反応があったという。日本はポジティブでも海外がネガティブ。おいそれと決まらない。日経21日付「リーダーの本棚」に中村桂子氏(JT生命誌研究館名誉館長)の金言があった。「答えの出ない状態に耐える力の大切さ。いま多くの人に必要だと思います」。流石だ。ゲノムに書き込まれた長い歴史から「生命誌」を提唱し長年研究してきた。効率ばかり追求し、すぐに答えを求める社会のあり方に疑問を感じるという。田中宇氏も面白い。米欧資本主義が社会主義になって破綻し、社会主義だった中国が資本主義になって繁栄するという。
 20日の日経平均106円安。大引け2万5527円。TOPIX1727変わらず。東証一部の出来高10億8800万株、売買代金2兆2100億円。10年債0.010%変わらず。米10年債0.833%(-0.020)。上海総合が3377(+0.44%)で引けた。マザーズ指数の引け1198.36(-0.03%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。■■■■■■■(****)が129円高値引け。3連休明け見もの。答えの出ない状態に耐える力だ。(了凡)