日本株にお鉢が回る メディアの大本営発表に反動安も (2020.11.17)
週明け反発。日経平均中陽線の引け。窓を空けSQ値2万5480円を抜いた。前週末米主要3指数反発を受けたもので、寄り前発表された7~9月期実質GDPが4四半期ぶり年率21.4%増。15日、日本を含めRCEP(東アジア地域包括経済連携)15ヵ国署名。ダウ先物や上海総合上昇も手掛かりだ。海・空運、不動産、保険など出遅れたバリュー株(割安)が軒並み水準訂正。10月30日の安値2万2948円から約3000円高。機会損失にこだわるファンドが消去法で日本株を嵩上げしている。15日、IOC会長来 日。五輪中止どころか、「開催決意を表明するために来た」という。■■■(****)145円高。IOCと組織委員会の「重大発表」を粉砕した。16日、会見した経済再生相がコロナ感染拡大に伴う需給ギャップ30兆円と述べ後場尻上がり。25日移動平均線2万3984円と乖離8.0%になった際も、6月の急騰時10%に達しテクニカルに余裕がある。15日(新月)を境に16日変化日。次が30日(満月)で逆になるはずだ。株や債券、金、原油など適正価格を巡るもので、決算発表一巡後反動安が見込まれる。米大統領選が確定しても、12月14日(選挙人投票)、来年1月6日(議会結果受け入れ)、同20日新大統領就任まで大揉め。12月7日、ジョージア州再選に伴う有権者登録最終日。来年1月5日同州決選投票で拍車がかかる。メディアが大半「バイデン氏当選」を伝え、大本営発表といわれるだけに反動安も予想以上。新大統領がイカサマで選出され、米国民が黙っていると考えにくい。バイデン氏や米民主党の「ブルーウェーブ」が色を失ったのも、社会主義を嫌った有権者の本音。米民主党は大統領と上・下院すべて過半数を確保できていない。コロナワクチンが早期普及しても、米国民の生活が元に戻ると限らない。日経平均先物によると、16日大証ミニ2万5955円(-0.13%)に対しラージ5950円。シカゴ円建て5960円。現物より50円程度高い。ダウ先物も2万9681ドルで200ドル上鞘だ。VIX恐怖指数23.54(-7.14%)、WTI原油先物40.93(+1.99%)。金先物1889(+0.17%)、ビットコイン円1,712,348(+2.36%)。臆病風が吹いている。フォーリン・アフェアーズ・リポートによると、日がまた昇るという。民主国家の多くがポピュリズムの抵抗に遭い政治基盤が不安定化。民主主義が後退していた中で安定していた。日本の時代が終わったとみなすこれまでの見方が時期尚早だった。日本のパワーが過小評価されているという。ロイターによると、15日、トランプ氏が「大型訴訟」をツィッターに投稿。バイデン氏が勝利を確実にした大統領選の違憲性を示すという。16日、時事通信の伝えた中国の「戦争準備本格化」も勇ましい。米新政権発足後も台湾や南シナ海など緊張が続き「勝てる軍隊」を目指すという。今まで負けたことがない米国と勝ったことがない中国が前世紀の延長上で檄を飛ばしている。
16日の日経平均521円高。大引け2万5906円。TOPIX1731(+28)。東証一部の出来高14億0700万株、売買代金2兆6600億円。値上がり1703(値下がり425)。10年債0.020%変わらず。米10年債0.884%(-0.009)。上海総合が3346(+1.11%)で引けた。マザーズ指数の引け1231.92(-1.05%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。日本株にお鉢が回る。18日取材のため、19日付本欄休載の予定です。(了凡)