理屈抜き異様な雰囲気 米大統領選終わらず波紋広がる (2020.11.12)
7連騰。日経平均中陽線の引け。異様な雰囲気だ。10日ダウ262ドル高、ナスダック159ポイント安。NYで両建て株買いが明暗を分ける中、先物中心にロスカット(損失覚悟)の買い戻しが主因。外資がコロナ第2・3波を見越して日本株の売りポジションを積み上げ、11月6日現在の裁定残、売り2兆0380億円に対し買い4104億円。踏み上げに追い込まれた。上げ始めた2日から10進法で16日が変化日。15日(新月)IOC会長来日とあって週末波乱含み。10日大陰線を引いたものの、11日長短移動平均線を全て上回り、1991年6月以来の青天井入り。理屈抜きの展開になった。10日、米国の世論調査サイト「リアルクリアポリティクス」によると、ペンシルベニア州でバイデン氏「当確」を取り消した結果、獲得選挙人が259人となり過半数270人を下回った。アリゾナやミシガン、ウィスコンシン州でも「不正」とみられる票が大量に見つかり、12月14日の選挙人投票まで決着しない。2000年にブッシュ氏とゴア氏が連邦最高裁判決を受け入れたのに次ぐもの。まだ終わっていない。多数訴訟が伝えられ大半却下といわれるが、見直した結果悪質とわかれば「内定」取り消し。民主党が上・下院伸び悩んでいるのも事実で、来年1月6日改選後の議会が選挙人団の結果を受け入れる。下院1州1票制により全米50州のうち共和党26州、民主党22州から「最終的にトランプ氏」と述べた。これから12月14日、来年1月6日、同20日にかけて波紋が広がる。株をはじめ債券、原油、金相場など先物に引っ張られ大荒れ。米国分断懸念にシコリも尾を引く見通し。それでも、民主党寄りの「ベーシック・インカム」(最低所得保証)や「グレート・リセット」(大変革)よりマシ。本尊筋が大規模な緩和マネーで国や地域を支配し、民主党肩入れにより格差拡大が見込まれるだけに、一度連続性を断つのも解決の糸口になる。米大統領選後、米国の株高がバイデン氏やトランプ氏のほか上・下院の割り振りで急伸しハイテクからバリューに巻き戻し。9日、S&P連動ETFにナスダックから大量の資金流入(1日約1兆円)があったという。中国が米大統領選に関与しバイデン氏に舵を切った反動とも受け取れる。日経平均先物によると、11日大証のミニ2万5600円(+0.75%)に対し同ラージ5580円、シカゴ円建て5585円。ダウ先物2万9529ドル(+0.70%)と概ね堅調。VIX恐怖指数24.43(-6.99%)、WTI原油先物42.52(+3.31%)。金先物1879(-0.30%)、ビットコイン円1,625,999(+1.91%)にもいえる。米大統領選を迎えた米国の市街が物々しく殺気立ったといわれ、バイデン氏とトランプ氏を支持する人が落選した場合、4割強結果を受け入れないという。あと4年トランプ氏。分断が避けられない。彼は2000~21年天中殺で22年半ばから上昇。前向きで明るいのが取り柄だ。
11日の日経平均444円高。大引け2万5349円。TOPIX1729(+28)。東証一部の出来高16億8300万株、売買代金3兆4800億円。値上がり1614(値下がり493)。10年債0.035%(+0.005)。米10年債0.978%(+0.026)。上海総合が3342(-0.53%)で引けた。マザーズ指数の引け1203.84(+1.59%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。■■■■■■■(****)が高値引け。人気化の公算が大きい。(了凡)