証券ビュー

アンコール伊勢町

今年と来年が前途左右 力尽きた欧米の資本主義経済 (2012.03.09)

一転して高い。4日ぶりに持ち直した。欧米反発、金・原油高を受けたもので円安も手掛かり。8日財務省が発表した1月の経常赤字4373億円が効いた。3年ぶり赤字転落、27年ぶり過去最高のおまけつき。所得収支1兆1326億円黒字がオチである。一方、ギリシャ債務交換、米雇用統計、SQにも目星がつき、13日のFOMC向け不胎化による第3次緩和検討が伝えられたのも支援材料。リスクマネーが戻ってきた。FRBは新タイプのつもりでも、解けて流れりゃみな同じ。ECBがわずか3ヵ月で100兆円超拠出し急場をしのいだのに次ぐもの。双方痛み止めにじゃぶじゃぶの資金供給。8日述べたように、夏場から来年欧米で副作用が予想される。オリンパスやAIJの飛ばしが2000億円足らずにひきかえ、彼らはデリバティブとレバレッジで30倍レベルの飛ばし。いつまで持つか時間の問題。18世紀後半に英国で起きた産業革命から250年。アングロサクソン流の資本主義経済が力尽きたところにきた。リーマンショック直後は財政、金融にも余裕があったが、3年有余で持ち駒を使い果たし、4~6月から打つ手も限られる。かりにギリシャ危機が再発すると、ハイパーインフレ、金融機関の連鎖破綻につながる由々しい事態。ニクソンショックから数えても40年。無理をして支えてきた古いシステムが瓦解する見通し。破局、危機を超越するもので、金融機関の連鎖破綻が起きると復旧困難。大企業、資産階級の没落が続出する見込み。日本もGDP2、3位につけ、海外純資産250兆円といわれるだけに大半失う破目になる。してみると、制度やシステムを一新しないと回らない。維新、敗戦につぐ3度目の岐路。1985年のプラザ合意をピークに40年後、2025年にやってくると述べた。一夜明けると「社会が一挙に合理化される」という。先進国が共倒れ、新興国もキャッチアップ一巡から頭打ち。それでも、先進国の要件を満たしているのは消去法で日本だけといわれる。2025年に備える上でも、2011、12、13年の卯辰巳が関門。つまり、今年と来年が前途を左右するわけだ。

日経平均は192円高。9768円の引け。出来高21億1300万株、売買代金1兆2700億円。インデックス買いをきっかけに反発した。後場に入り金融と不動産が一段高。日計りが多いという。依然、■■■(****)に見どころ。11万6900円で引けた。末期癌でも1ヵ月で効果が出るといわれるためで、統計学的に認められなかった★★★102に対し★★★‐CO1が有力な存在。4月Ⅲ相入りというが、■■■■(****)が飛び出すことも考えられる。ひところ世界で唯一前立腺の癌ワクチン700万円、自家癌ワクチン150万円といわれたもの。創薬一つ開発するのに100億円かかるというからわかる。人口動態調査によると、膵臓癌の場合発見から1年後の生存率3割弱。昨年の死者2万8000人という。国は打つ手なしの患者を前に、統計学的に認められないとやったわけだ。2万8000に150万円を掛けると420億円。★★★‐CO1だけで目鼻がつく。■■■■(****)が8日2350円をつけ上場来高値を更新。■■■(****)が2度ストップ安しても下がらないわけだ。統計学的に見送られた■■■■(****)も引き下がらない。★★★102の応酬。旧勢力に対し胆道癌ワクチンで巻き返すとみられる。(了凡)