日本株相対的に確り 割高なグロースより割安なバリュー (2020.10.28)
まちまち。日経平均下影陽線の引け。下げ渋った。26日米主要3指数大幅下落によるもので、7週ぶりVIX恐怖指数32.62(+18.40%)に顕著。5日移動平均線2万3522円を下回る一方、25日線2万3443円を上回っている。東証一部の売買代金12日連続2兆円割れ。NYでも米大統領選が1週間余に迫り持ち高を落とす動きが目立つ。米国で1日当たりコロナ感染者数が23~24日8万人超となり、7月を抜いてピーク更新。第2・3波による景気の落ち込みを懸念したもの。追加対策の合意も儘ならず、新政権が発足する来年1月20日まで成立しない見方も有力。2016年トランプ氏が勝ち株高、金利上昇、ドル高をもたらしたのに対し、株安、金利低下、ドル安を見越したのが当時市場の判断。コロナ禍、郵便投票の行方も未知数で、双方受け入れないと混乱に拍車がかかる。2000年、共和党ブッシュジュニアと民主党アル・ゴアの一騎討ち。フロリダの開票結果で揉めにもめ、連邦最高裁が再集計の停止命令を出すまでS&P一時10%安。今回、ゴールドマンの試算で5%安という。双方大規模な財政投入が見込まれるためだ。来年の財政赤字拡大を見越し、23日10年債0.87%まで上昇。26日株安により0.80%割れを見たものの4ヵ月ぶりの水準。今後ゴールドマン1.06%にひきかえ、モルガン・スタンレー1.10%の見通し。コロナも第2・3波次第で経済再開が遅れ、財政投入長期化に不安が高まるわけだ。前日述べたように、「決定不能になっていく米国」が現実的。日韓が中国に取り込まれていく流れにある。10、11月潮目を迎えた。グロースとバリュー伸るか反るか。対応が決め手になる。関係分の■■■■(****)や■■■■■■(****)、■■■■(****)など比較的堅調。■■■■■■■(****)も140円どころを固めた。めいめい自前主義が限界に近づき、補完関係の相手と組み活路を見出す場面。本尊筋のほか欧米や中国、新興国であり余る緩和マネーを抱えた連中がM&Aに虎視眈々。米ドルが頼りないだけにペーパーマネーで飽き足りない。人材と技術次第で稼ぐ会社に一変する公算が大きい。割高なグロースより割安なバリューに分がありそうだ。
日経平均先物によると、27日大証の引け2万3490円(+0.04%)に対し夜間取引3450円、シカゴ円建て同。ダウ先物も2万7653ドル(+0.27%)と比較的確り。VIX恐怖指数が跳ね上がり牽制している。WTI原油先物39.02(+1.19%)、金先物1902(-0.18%)、ビットコイン円1,388,789(+1.22%)にもうかがえる。何か起きると追随し、そうでなければレンジ圏。薄商いで身動きできない。幸い日本でコロナの影響が限られ相対的に恵まれたポジション。日銀とDPIF(年金積立金管理運用独立行政法)のETFが全上場銘柄の8割占める国。太平洋戦争で無条件降伏し、バブル崩壊・リーマン危機を乗り切ったゆえのストック。安定してきた。
27日の日経平均8円安。大引け2万3485円。TOPIX1617(-1)。東証一部の出来高9億4500万株、売買代金1兆8600億円。値上がり1190(値下がり903)。10年債0.025%(-0.005)。米10年債0.799%(-0.002)。上海総合が3254(+0.10%)で引けた。マザーズ指数の引け1219.38(+1.65%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。日本株が相対的に確りだ。(了凡)