あと4年トランプ氏後 11月3日圧勝を仮説に米国混乱 (2020.10.22)
反発。日経平均小陽線の引け。小動きにとどまった。20日米主要3指数反発。追加経済対策の成立やコロナワクチン期待を蒸し返した。景気敏感株や旅行・レジャー関連のほか債券市場で長期金利が上昇し金融株も高い。米大統領選の勝者が誰であれ、停滞中の全セクター必要としており、最終的にまとまるという。言い得て妙だ。一時2万3702円をつけ9日の戻り高値2万3725円に迫ったものの抜けずじまい。終値で5日移動平均線2万3559円を上回り下値も堅いという。しかし、売買代金が8日連続2兆円割れ。手詰まりに変わりない。為替が1ドル104円台に振れ、ドル安長期化の見通しが伝えられた。トランプ氏が追加経済対策を支持。民主党の2.2兆ドル(共和党1.8兆ドル)以上受け入れる旨を表明。20日午後、米10年債が4ヵ月ぶり0.8%台に上昇。9月下旬からドル安と連動している。受け売りだが、2020年会計年度(19年10月~20年9月)米財政赤字3兆1320億ドル(約330兆円)に拡大。ピークを更新する見込み。米政府債務残高のGDP比が第2次大戦当時を上回り、今後2兆ドルレベルの財政赤字が重なることから30年債の上昇急ピッチ。FRBが米国債消化に首ったけ。日本も応分の協力が求められる。何年続くか。あと4年トランプ氏後、問題といわれる。日経平均先物によると、21日大証の引け2万3650円(+0.51%)に対し夜間取引3570円、シカゴ円建て3565円。ダウ先物2万8164ドル(+0.06%)と自重気味。VIX恐怖指数29.84(+2.26%)、WTI原油先物41.17(-1.27%)。金先物1921(+0.30%)、ビットコイン円1,279,349(+1.97%)。それなりの反応で興味深い。20日米司法省がグーグルを反トラスト法(独禁法)違反で提訴したものの、現実味のない解体論と受け取られ、さざ波程度の影響という。同日決算を発表したネットフリックスも、7~9月期最高益を計上しながら会員増1%止まり。525.42ドル(-1.00%)で引けた。ことほど左様に刺し違えな材料が多い。売りも買いもさまにならず、11月3日トランプ氏圧勝を仮説に米国の混乱が始まろうとしている。双方とも当落選を認めず宙ぶらりんの状態。日経平均が2万4000円を突破できないのと似ている。日本の場合、バブル崩壊当時政・財界に優秀な人材がいて30年持ち堪えたが、この間懲りた大物が続々主要ポストを離れ現在小物ばかり。30年はおろか10年持たないといわれる。幕末から維新の触れ込みが、応仁の乱から戦国時代となり、群雄割拠及ばず多極化。コロナで世界中ふるいにかかった。もはや帰趨にかかっており、これから半年第2・3波を巡り正念場。残ったところへヒト、モノ、カネに情報も集まる。市井の人間さえそうだ。無事乗り切るのが第一。大抵の人間が落ちこぼれる。何しろ、天王星84年・おうし座入り7年周期の落とし穴。2019年3月に始まり26年4月まで続く。何でもござれだ。
21日の日経平均72円高。大引け2万3639円。TOPIX1637(+11)。東証一部の出来高9億4300万株、売買代金1兆8700億円。値上がり1553(値下がり552)。10年債0.030%(+0.010)。米10年債0.805%(+0.018)。上海総合が3325(-0.09%)で引けた。マザーズ指数の引け1318.94(-0.48%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。■■■■■■■(****)は本物。出直りが見ものだ。(了凡)