正念場にさしかかる 波紋を呼ぶ証券会社がなくなる日 (2020.09.29)
週明け全面高。日経平均小陽線の引け。5日移動平均線2万3302円、25日線2万3245円も上回った。9月末優待・配当取りのほか再投資の先物買いもあり高値引け。9、10月安の仮説が裏目に出た。29日、米大統領選第1回TV討論会からマネー乱高下。来年1月20日まで決着つかず混乱。株のほか貴金属の換金売りも尾を引く見通し。ブルームバーグによると、カネ余りとコロナ禍過剰な政策から米国株が底堅い上、懸念される中国経済も底割れしないで回復。中国10年債が再上昇すれば追い風という。買い煽りに近い。日経平均先物によると、28日大証の引け2万3290円(+1.13%)に対し夜間取引同、シカゴ円建て3300円。ダウ先物2万7304ドル(+0.97%)。VIX恐怖指数26.84(-5.86%)、WTI原油先物39.86(-0.80%)。金先物1854.25(-0.58%)、ビットコイン円1,146,401(+0.62%)。可も不可もない。曲がりなりに外部要因の不安後退が市場に安定をもたらした。8~9月悪玉といわれたソフトバンクG(9984)に携帯値下げと口座不正のドコモ(9437)が戻し玉石混交。29日配当落ちから我に返る運び。24日オーナーのノーベル賞ノミネートに沸いた■■■■■■■(****)もそうだ。配当取りに見放された。来週5日発表を巡りカウントダウン。玄関先で売り方と買い方がもめている。3~6月を初動に第2波。万一受章もれでもオーナーがヒトゲノムの解読をリード。世界指折りのがん免疫療法で豊富なデータを持っている。引く手あまたに変わりない。11月15日「がんサミット2020」にかけて新たな展開も考えられる。全体では10月2日(金)満月売り、17日(土)新月買いがベース。膠着状態から抜け出せず、試行錯誤に明け暮れる。9月に「証券会社がなくなる日」(浪川攻著・講談社現代新書)が発売され波紋を呼んだ。人材流失が止まらず、■■■■(****)さえ「潰れる恐怖」に追い込まれた経緯がリアル。成功体験の反動が主因。マイナス金利の時代に手数料ゼロでやり繰りする羽目に陥った。米国の株式市場でも将来のリターンが過去に比べ限りなく小さくなる「失われた10年」を唱える動きが出始めた。長期金利1%割れ定着。米債券のボラティリティー(変動率)が過去最低の水準。債券市場が「日本化している」という。市場がFRBの物価目標(2%超)に疑問を投げかけ、コロナ後経済回復が予想以上に進みインフレが加速した場合、長期金利が防衛ラインとみられる0.8~1%を上回るとの見方も興味深い。株のリターンが限りなく小さくなると金利低下余地がなく、今後数年で過去の水準に戻れば企業収益に影響が大きいという。低金利の長期化に伴う債券の日本化か。インフレによる金利上昇から株のリターンが最小に向かう日本化か岐路。29日以降、説明できない事態が続出する見込みだ。旧バブルを新バブルで隠しているのが現状。しばしば日本が新バブルの候補といわれる。
28日の日経平均307円高。大引け2万3511円。TOPIX1661(+27)。東証一部の出来高14億6200万株、売買代金2兆7000億円。値上がり1892(値下がり251)。10年債0.015%(+0.010)。米10年債0.672%(+0.016)。上海総合が3217(-0.06%)で引けた。マザーズ指数の引け1187.16(-1.62%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。正念場にさしかかる。(了凡)