証券ビュー

アンコール伊勢町

米大統領選決着つかず 泥沼入り米国弱体化につながる (2020.08.24)

 前週末小反落。日経平均小陰線の引け。調整を持ち越した。20、21日米主要3指数上昇を受けたもので、事実上GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)とテスラ頼み。21日ダウ190ドル高にアップル170ドル貢献。何をかいわんや。東証一部の出来高9億1000万株、売買代金1兆6700億円に過ぎない。買い戻しが一巡すると小幅円高に振れ、後場見送られた。CLO(ローン担保証券)やSPAC(特別目的買収会社)、ロビンフッド(手数料なしスマホアプリによる個人投資家の短期売買)など超金融緩和本場の地合い。伸び切ったまま米大統領選に向かっている。18日米民主党がバイデン氏を候補に指名し、27日共和党もトランプ氏を立て受諾演説の予定。27日ジャクソンホールでFRB議長の米金融政策枠組み見直しが伝えられる見込み。国内はこれといった材料がない。ブルームバーグによると、9年続いたドル高に試練。トレーダーが1985年と2002年を連想し数年ぶりドル売り持ち。NY原油先物1週間で最大の下げ。米10年債0.65%に低下などドルのバリュエーション限界に気を揉んでいる。気になるのが米大統領選後のしこり。接戦が予想され決着つかず。トランプ氏が敗北を認めず、バイデン氏も引かない場合泥沼入り。米国弱体化につながるという。ディール(取引)がつきもので何らか条件つきといわれる。どんな結果であれ、過去の延長上で語れない見通しだ。米中対立とコロナ感染を通じて経済を止めようとした本尊筋の打算がうかがえる。米大統領選に決着がつかないと11月大荒れ。世界中、自分たちの行く末に跳ね返る。1人で乗り切れない。身内を守り隣人を助けないと経済も回らない。中国の三峡ダム危機さえ17日長江5号洪水から共産党指導部トップが動き出した。22日に日経が「決壊なら4億人被災も」と10段抜きで報道。やむなく事態の深刻さを伝えた。日経平均先物によると、21日大証の引け2万2900円(-0.09%)に対し夜間取引同、シカゴ円建て2890円。ダウ先物2万7857ドル(+0.68%)といずれも現物が割高。VIX恐怖指数22.54(-0.79%)、WTI原油先物42.30(-1.21%)。金先物1947(+0.03%)、ビットコイン円1231.509(+0.70%)揃って足踏み。19日新月から9月2日満月まで来年の初動と述べた。日経平均現物によると、21日に5日移動平均線2万3011円を下回り一進一退。12~13日の窓下限2万2874円を下に抜けた分調整が残る。週足が「陽の陰孕み」となり気迷い。週明け戻りの正念場という。肩入れしているマザーズ指数が1134.46(+2.38%)で引けた。2018年6月以来2年2ヶ月ぶりの水準で1144目前。中長期光明を放っている。
 21日の日経平均39円高。大引け2万2920円。TOPIX1604(+4)。値上がり1330(値下がり718)。10年債0.030%(+0.005)。米10年債0.634%(+0.018)。上海総合が3380(+0.50%)で引けた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。米大統領選後、予想以上の混乱が見込まれ市場の動揺が気になった。本尊筋が来年1月「グレート・リセット」(ダボス)を宣言しても儘ならない事態。米大統領選の決着なしに世界が回らない。一度群れから離れるとよくわかる。(了凡)