身内を守り隣人助けよ 経済成長限界を迎えわれわれも自重 (2020.08.20)
3日ぶり反発。日経平均小陽線の引け。5日移動平均線2万3159円を下回った。18日ダウ66ドル安を受けたもので、ナスダックとS&P500種続伸に円高一服が追い風。75日線2万2013円と200日線2万2007円がゴールデンクロスした。目先弱気・中長期強気といわれるが、東証一部の出来高9億1500万株、売買代金1兆6900億円の薄商い。マザーズ指数5連騰が関の山。強面のNY市場に気遅れしている。7月の貿易統計によると、輸出19.2%減に対し輸入22.3%減で4ヵ月ぶり116億円の黒字。縮小均衡がもたらしたもので、4~6月期の機械受注12.9%減と4四半期連続減少。7~9月期1.9%減の見込み。道理で気勢が上がらない。一方、NY市場に買いポジション集中。コロナ感染拡大から現金確保に走ったファンドが乗り遅れ、一時不良債権と減配で2番底を警告したゴールドマンも直近S&Pの上値を6%引き上げ。現(うつつ)を抜かしている。米主要企業が今年20%減益見通しにかかわらず、FRBの超低金利・大規模緩和に長期継続説も定着。金融市場に緩和マネーが滞留し株式シフトを迫られた。一方、好材料がほとんど織り込まれた上、バリュエーション限界説も健在。誰しも同じ方向に向かう現状こそ市場にとって最も大きなリスク。2000年ITバブル以来の「ユーフォリア」(陶酔)に匹敵するという。18日述べたS&Pが話題を独占。3月をボトムに半年足らずで50%余り上昇。18日2月の最高値を更新した。予想利益の26倍(26年分)で取引され、過去20年で最も割高な水準。古参銘柄が多く、定員の上限を超えた古いエレベータといわれる。ケーブルがもたず地下に落ちるのも時間の問題。そこで、FRBが御用というわけだ。上海19日ロイターによると、17日長江第5号洪水が上流で発生し、20日流入水量最大毎秒7万4000㎥に達する見込み。再び危険な状態になった。四川省の世界遺産「楽山大仏」が水没の憂き目。713年から91年かけてつくられた世界最大の仏像。現地でとれる岩塩が永年住民の生計を潤し、感謝の意を込め立てた全長71mの石仏。頭だけで15m、顔100畳分。奈良の大仏と同じだ。一時水没しても放水でしのぐとみられ、四川省自体、警報発令後橋の流失を食い止めるため貨物列車を現地に送り「重車圧梁」方式を採用。成功例もあるという。人災はともかく、天災に畏敬の念が足りない。原油や原発による経済成長が限界を迎え、われわれも何かと自重すべきだ。日経平均先物によると、19日大証の引け2万3130円(+0.30%)に対し夜間取引3110円、シカゴ円建て3105円。ダウ先物2万7767ドルと自重気味。VIX恐怖指数21.59(+1.12%)、WTI原油先物42.77(-0.81%)。金先物2000(-0.92%)、ビットコイン円1,247,175(-1.24%)。しおらしく見える。
19日の日経平均59円高。大引け2万3110円。TOPIX1613(+2)。値上がり1115(値下がり954)。10年債0.030%(-0.005)。米10年債0.650%(-0.017)。上海総合が3408(-1.24%)で引けた。マザーズ指数の引け1119.03(+2.96%)。目安の1144を捉えた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。19日新月から9月2日満月まで目を離せない。コロナ禍、1人では乗り切れない。まず身内を守り、隣人を助けよ。(了凡)