梅雨明けから動き出す お手上げの状態で世の中が変わる (2020.07.16)
反発。日経平均小陽線の引け。早速好材料に反応した。14日、米モデルナが開発中のコロナワクチンに手掛かり。当初から安全性に問題なく被験者45人全員に免疫反応があった旨伝えられ、ダウ556ドル高をはじめ米主要3指数反発がもたらした。カリフォルニア州の感染拡大や東京都が警戒レベルを最も高いレベルに引き上げても動じない。トランプ氏が香港の優遇措置撤廃・対中制裁法を署名し、一時上海総合2%安。どこまで「八百長相場」か本人にもわからない。4~6月期決算発表トップのJPモルガンが大幅な貸倒引当金積み増しから51%減益でも小幅高。16日ネットフリックスを口火にハイテクの発表が注目されるものの、蓋を開けるまで予断を許さない。事実上、まちまち。値だけ飛んでも売買代金を伴わず続かない。15日の騰落レシオ25日平均78.03(前日72.75)。売られ過ぎの80を下回っている。裁定残推移を見ても、7月10日現在、売り1兆8232億円(215億円減)、買い3183億円(666億円減)と縮小均衡。もち合いのさなかにある。16日中国の4~6月期GDPが発表され、内容次第で買い戻しが予想される程度。7~9月期リバウンド一巡も考えられ、10~12月期米大統領選を目玉に波乱含みだ。米中対立に伴う香港ドルペッグ制の帰趨も、米国圧倒的有利といわれながら特権行使の反動も半端でない。世界トップレベルの米ドル決済に齟齬をきたし、双方傷つくためだ。香港の外資準備が4000億米ドルあり、市場で流通するボリュームの6倍。1兆米ドルといわれる香港の個人資産のうち半分本土という。一口でいえば、トランプ氏の米大統領選に向けた巻き返し。バイデン氏も頼りないだけにもち合い圏が続きそうだ。日経平均先物によると、15日大証の引け2万2950円(+1.68%)に対し夜間取引2920円、シカゴ円建て2905円。ダウ先物2万6788ドル(+1.13%)と米国任せ。VIX恐怖指数28.56(-11.28%)、WTI原油先物40.75(+1.19%)。金先物1810(-0.16%)、ビットコイン円991,599(-0.24%)。前日述べた長期強気のシグナルを見つけ出し、2022年までFRB副議長が政策金利をゼロ付近に据え置く表明なしに片時も回らない。コロナ自体人工ウィルスと認識しており、ワクチンや治療薬も自然界にない。従って、世界中ふるいにかかった。乗り切るには自前の免疫力が必要で、国や地方・会社・個人レベルでも半年、1年後結果が出る見通し。一昨年の西日本豪雨に匹敵する今回の水害。インド洋や南シナ海から流れ込んだ水蒸気が大陸を南下する乾いた空気とぶつかり「空の水道」になったという。4日熊本県の降雨量が1秒当たり水蒸気50万~60万トンといわれ、中国長江周辺で「観測史上類を見ない」豪雨に質量とも同じ。「梅雨」(メイユ)は長江付近で生まれたことばという。要するに、梅雨明けが問題。水が引いた後お手上げの状態。そこから世の中が変わる。連続性を断たれ何かが起きる。今回、コロナと相俟ってスケールが大きい。蝉が見切り発車で鳴き始めた。市場も梅雨明けから動き出す。
15日の日経平均358円高。大引け2万2945円。TOPIX1589(+24)。東証一部の出来高12億4500万株、売買代金2兆2000億円。値上がり1860(値下がり260)。10年債0.020%変わらず。米10年債0.639%(+0.010)。上海総合が3361(-1.56%)で引けた。マザーズ指数の引け1017.12(+1.98%)。切り返した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。市場がいち早くお手上げから抜け出すとみられる。(了凡)