あらゆるリスクを先送り コロナ禍が安心安全の流れをつくる (2020.07.13)
前週末反落。日経平均中陰線の引け。再び5日移動平均線2万2517円と25日線2万2542円を下回り、一目均衡表の基準線2万2357円も下回った。9日コロナ感染拡大に伴うダウ361ドル安(一時543ドル安)を受けたもので、14日始まる米4~6月期決算発表に伴う持ち高調整売りが主因。一方、都や隣接県、沖縄米軍基地にも感染拡大が伝えられ、ETF分配金捻出による換金売りや中国株安、■■■■(****)の米子会社破綻まで背負い込み安値引け。翌10日ダウ369ドル高。コロナ治療薬の開発期待で切り返し、日経平均先物が夜間取引2万2610円(320円高)、シカゴ円建て2万2550円となり、10日大証の引けを260円上回った。世界中、政府と中銀の政策丸抱え官製相場。米国の場合、FRBの利上げ早くて2026年という。この間、ワクチンが効かない。ウィルスが変異して治療薬にならない。新たに感染症が現れ戦いが長引くことで財政支出に歯止めがかからないのが問題。国債や株、通貨の暴落も考えられるわけだ。万一、官製相場に落とし穴がなくても、今の市場があらゆるリスクを先取りして成り立っていることも事実。米国の場合、これから本当の勝負という。コロナ禍、追い打ちをかける人種差別に対する反動の嵐。5月25日ミネアポリスのフロイド事件が口火。独立戦争(1775~1783)、南北戦争(1861~1865)、第2次大戦(1939~1945)に次ぐもので約80年周期。インパクトが大きい。これまで4年、トランプ氏(74)は民主党に押されっ放し。7~9月期から猛烈な巻き返し。秋までに民主党の黒人差別撤廃運動に向けた経済対策(2兆円)を上回る救済策を準備している模様だ。受け売りだが、民主党による過去奴隷制度の贖罪法案。全て成人した黒人に平均5万ドル(約535万円)給付する内容。実現すると米政府の財務負担13兆ドル。もし11月3日に民主党が米大統領・上下院選に勝てば、MMT(現代貨幣理論)に移行するというが、白人が黙っていない。バイデン氏(77)が女性を副大統領候補に宣言。任期も最長1期で途中交代をほのめかし物足りない。主要国の後継者に共通するもので、戦後曲がりなりに70年以上「平和」できただけに傑物がいない。石油と原子力による欧米の世界覇権が限界に達し、人災はおろか天災にも翻弄される始末。4~6月期乗り切り、7~9月期締まれば10~12月期ひと皮むける。コロナ禍が安心安全で最優先する流れをつくった。関係分の■■■■■■(****)と■■■(****)がリードする方程式に変わりない。同■■■■(****)、■■■(****)も水準訂正。日本企業がアップデート、ブラッシュアップにより世界トップレベルになるのがコロナ後のテーマ。ESG(環境・社会・企業統括)に相当するもので、金先物が最高値(2011年9月1トロイオンス1923ドル)を更新するのに連動する。10日ダウ先物2万5980ドル(+1.60%)。VIX恐怖指数27.29(-6.73%)、WTI原油先物40.56(+2.37%)。金先物1801(-0.02%)、ビットコイン円988,000(-0.69%)など比較的確り。21日新月で買いに分があると述べた。
10日の日経平均238円安。大引け2万2290円。TOPIX1535(-22)。東証一部の出来高13億3700万株、売買代金2兆4500億円。値上がり193(値下がり1935)。10年債0.015%変わらず。米10年債0.637%(+0.030)。上海総合が3383(-1.95%)で引けた。マザーズ指数の引け1003.60(+0.49%)。見どころがある。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。実質マイナス金利の時代がさらに数年続く見込みだ。(了凡)