まだ序盤に過ぎない セルインメイ吸収し次の幕が上がる (2020.05.12)
週明け全面高。日経平均小陽線の引け。後場伸び悩んだ。前週末ダウ455ドル高の余波。裁定売り残急増に伴う買い戻しが主因。コロナ後の戻り高値2万0365円を更新し、一目均衡表の雲から顔を出した。75日移動平均線2万0782円を抜くと、黄金分割による2万2600円が視野に入る。主要国でコロナ感染ピークアウト、経済再開を手掛かりに3、4月約2兆5000億円急増した裁定売り残が買い戻しを迫られた。昨年7、8月行き過ぎたショートポジション是正が春節まで株高をもたらし、試算で米大統領選(11月3日)にかけて高値が続く見通し。10、11日英仏やスペインなど外出制限が一部緩和され、14日国内で直近34県が自粛解除に前向き。22日中国全人代でも新たな経済対策が期待され上値を試す場面。ヘッジファンドが6月末の決算を控え、解約の影響が15日以降出るものの織り込み済み。FRBの総資産が年末10兆ドル超(4月27日6兆5000億ドル)といわれる。セルインメイを吸収し次の幕が上がると述べた。しかし、8日発表された米雇用統計(4月)で過去10年分の雇用増帳消し。非農業部門の減少2050万人、失業率14.7%。これまで70年の統計上最大で娯楽と観光産業が約半分。大半の失業者に1200ドルの一時金が支給され米経済昏睡状態。いつ目覚めるか手掛かりもないという。延べ128ヵ月にわたった長期景気拡大がロックダウン(都市封鎖)により突然の幕切れ。2月まで拡大し3月急落、4月底割れしたわけで、5月カンフルで持ち直した程度。ワクチンと治療薬開発に1、2年かかるといわれ、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)とエコノミック・ディスタンス(経済的距離)のはざま。米政権が景気後退の打ち消しに躍起だ。ロイターによると、回復が幾つもの段階になるという。最初一部が全面、部分再開し急ピッチ。石油消費も伸びる。一巡するとロックダウン前より低いまま。フル稼働できず未稼働も残り失業者が出る。回復が数ヵ月で終了すると、次の回復が緩慢でばらつきも残る。再建は再開より難しい。より長期にわたり大きな支援が必要になる見込みだ。日経平均先物によると、11日大証の引け2万0490円(+1.74%)に対し夜間取引0380円、シカゴ円建て0355円。ダウ先物も2万4111ドル(-0.72%)と反落。VIX恐怖指数29.95(-4.74%)、ビットコイン円942,894(+0.63%)も居心地を探っている。ギリアドの「レムデシビル」が患者1人4000ドル(約42万円)。開発コスト10億ドルで利益を出すのに必要という。2013年、C型肝炎治療薬「ソバルディ」が1錠1000ドル。その後■■■■(****)の取材で判明した。「レムデシビル」は米政府補助のもと、エボラ出血熱の治療薬として開発された。モデルナが上場来高値を更新。時価総額2兆円を突破。コロナバブルをリードしている。
11日の日経平均211円高。大引け2万0390円。TOPIX1480(+22)。東証一部の出来高13億1300万株、売買代金2兆2000億円。値上がり1728(値下がり398)。10年債0.005%(+0.010)。米10年債0.689%(+0.001)。上海総合が2894(-0.02%)で引けた。マザーズ指数の引け833.12(+1.25%)。踏みとどまった。値上がり率ランキングによると、関係分で■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。まだ序盤に過ぎない。(了凡)