証券ビュー

アンコール伊勢町

当初コロナ騒動70日 試算すると米大統領選まで高値続く (2020.05.11)

 前週末続伸。日経平均小陽線の引け。尻上がりだ。7日ダウ211ドル高を受け、窓を空け高値引けで8日455ドル高にリレー。5日移動平均線1万9856円を抜き意外高へ舵を切った。中国の貿易収支(4月)、米雇用統計(同)を加味したもので、米中対立懸念が一時的に後退しコロナ封鎖解除、経済再開を先取りするもの。14日から国内自粛解除、22日中国全人代で新たな景気対策も見込まれる、3、4月約2兆5000億円急増した裁定売り残の買い戻しが予想される。昨年7、8月行き過ぎたショートポジションの是正を迫られ、春節明けまで高値が続いたのと同じ理屈。黄金分割で2万2600円が新たな目安だ。V字型をはじめU、W字型回復など伝えられ、当初飛ばしてもペースが鈍り、その後より困難な場面を迎えるのが一般的。リーマン危機に伴う2008~09年に似て非なる展開。試算で米大統領選(11月3日)前まで高値が続く見通し。8日発表された4月の米失業率14.7%。1929年大恐慌後の低迷11年から80年ぶり悪化。当時フーバー(任期1929~33)が放任したといわれ、今回禁じ手の金融・財政総動員。半年後、3、4月の二の舞も考えられる。ジャンク債や株のリスク資産にも買い戻しが入り、急ピッチな雇用回復が実現しても続かないためだ。失業と現金の制約によるもので、日本の場合2008~09年に経験した水準を超え、楽観的なシナリオで4%縮小する見込み。新型ワクチンが出回るまで経済のアクセルを踏めないのが泣きどころ。緊急事態宣言が6月末まで再延長なら中小企業6割破綻。現状でも4割破綻懸念という。特効薬が出ないシナリオもある。世界で約90種のワクチンが研究開発の対象となり、モデルナの「mRNA」が一歩リード。英オックスフォードのウィルスベクターも同様で患者の手に届くまで何年もかかる。ギリアドの「レムデシビル」さえ、治験で致死率が11.6%から8%に下がった程度。旧富山化学の「アビガン」もないよりマシ。打つ手なしが現状だ。日経平均先物によると、8日大証の引け2万0140円(+2.23%)に対し夜間取引0230円、シカゴ円建て0245円。ダウ先物2万4302ドル(+5.26%)と続伸。VIX恐怖指数27.98(-11.01%)、ビットコイン円923,612(-9.27%)と対照的だ。週明け100円余り上鞘で買い戻し先行。現物が4月30日の戻り高値2万0365円を抜くと一目均衡表の雲から抜け出す。8日一時1万ドルを上回ったビットコインも、12日半減期(4年に1度)を迎え一段高のチャンス。2019年の高値1万4000ドル超が視野に入った。7日好決算を発表した■■■■■■■(****)の水準訂正が見込まれる。2006年3月当時、がん治療用「OTS102」治験受理で脚光を浴びた■■■■■■(****)も復活の構え。「アビガン」投与に有効といわれ「フサン」(ナファモスタット)の供給元。久々に目一杯買われる。7日上方修正した。
 8日の日経平均504円高。大引け2万0179円。TOPIX1458(+31)。東証一部の出来高13億7200万株、売買代金2兆3900億円。値上がり1835(値下がり287)。10年債-0.005%変わらず。米10年債0.687%(+0.049%)。上海総合が2895(+0.83%)で引けた。マザーズ指数の引け822.80(-2.01%)。一時853を抜き869をつけた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。当初、コロナ騒動70日。2月25から5月7日まで。終わったという。(了凡)