証券ビュー

アンコール伊勢町

日本らしいプロジェクト 原油先物が金兌換停止と似た状態 (2020.04.27)

 前週末反落。日経平均小陰線の引け。弱もち合いだ。GWに備えたポジション調整によるもので、24日ダウ260ドル高(23日39ドル高)が週明けを先取り。シカゴ先物が大証を240円上回っている。原油先物に買い戻しが続き、予定より早いギリアドのコロナ治療薬結果待ち。トランプ氏署名により4840億ドル(約52兆円)の追加経済対策が成立したのも後押し。5月7日(木)満月にかけて意外な高値も考えられる。5日移動平均線1万9355円と一目均衡表の雲を関門に25日線1万8968円の上昇が何より。半値戻し2万円飛び台を視野に総論売り各論買い。米中の経済関連統計、原油先物、コロナ関連の材料など手掛かりになりそうだ。関係分で24日、引け後伝えられた■■■■■(****)のコロナ向け人工呼吸器承認が一例。通常3~4ヵ月かかる審査が僅か4日で厚労省のお墨付き。対象が米子会社(カリフォルニア州)の生産している気管挿入型で欧米向け年数百台規模。群馬県の工場に生産ラインを導入し、7月をめどに年300~400台フル稼働の見通し。同工場のマスク型人工呼吸器も従来の5倍に増産し軽症患者に朗報。大手の自動車・電機メーカーも協力し、日本らしいプロジェクトだ。夜間取引で4030円をつけ、3月30日の戻り高値4515円更新も時間の問題とみられる。国民皆保険に伴う医療費が年40兆円を突破する中で、コロナ向け補正10兆円投入。人工呼吸器のほかワクチンや治療薬開発が実現すると、自分たちが生き残るほか世界でも引っ張り凧。政府の要請を受け国民の期待にこたえる筋書きだ。危機を無駄にするな。原油先物の底が抜け次のバブルと述べた。米国で一部の州が事業再開に踏み切るという。バブルも使いようだ。世界恐慌(1929)当時、金兌換停止と財政拡大をセットに採用した国から苦境脱出。1番手がドイツで英国、日本と続き米国やフランスが遅れた。しかし、兌換停止がブロック経済につながり第2次大戦の主因ともいわれる。19世紀に生まれた国民国家や中央銀行、株式会社など制度の歪が限界にきたことも事実。4月20日、WTIで期近5月限が1バレル-37.63ドル(55.90ドル安)をつけ、金兌換停止と似たような状態になった。買い戻しが一巡すると6月限も二の舞。期近処分が5月23日(土)の新月と重なるだけに見ものだ。日経平均先物によると、24日大証の引け1万9190円(-1.29%)に対し夜間取引9440円、シカゴ円建て9430円(+0.39%)。ダウ先物も2万3639ドル(+1.29%)と確り。VIX恐怖指数35.93(-13.17%)、ビットコイン円814,097(+0.60%)も逆らえない。週明け日銀政策決定会合、FOMC、米1~3月期GDPや中国製造業4月PMIなどイベントのほか、主要企業の決算発表(延期)も控えている。
 24日の日経平均167円安。大引け1万9262円。TOPIX1421(-4)。東証一部の出来高13億2700万株、売買代金2兆0700億円。値上がり887(値下がり1201)。10年債-0.025%(-0.015)。米10年債0.602%(-0.005)。上海総合が2808(-1.06%)で引けた。マザーズ指数の引け742.66(+0.56%)。商いが増加している。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。金先物が原油と逆相関。■■■■■■(****)が出番待ちだ。(了凡)