地獄で仏の原油先物安 株と連動し前代未聞の4~6月期 (2020.04.22)
続落。日経平均中陰線の引け。後場一段安になった。原油先物底割れにダウ592ドル安、北朝鮮トップ重体説など吸収できず。小幅円高に振れ個別物色にとどまった。一目均衡表の雲と5日移動平均線1万9537円が上値の関門。尻上がりの25日線1万8666円から半値戻し2万円飛び台が見える。コロナを目くらましに前代未聞の展開に入った。市場がコロナによらず原油先物と連動し、4~6月期起死回生を打診する場面。欧米や中国、日本も目一杯金融緩和に嵌り、追って債券暴落、金利上昇、財政インフレなど阿鼻叫喚。地獄で仏に出会うとみられる。20日、NY原油先物が前週末1バレル18.27ドルから55.90ドル暴落し-37.63ドルの引け。ひとまずアク抜けした。昨年暮れアラムコ上場の意趣返し。OPECプラスの協調減産及ばず、世界中コロナ禍に置かれタンク、パイプライン、海上タンカーまで在庫の山。原油の売り手が買い手にドルを握らせ引き取らせた。マイナス引け値が保管料に相当するという。IEA(国際エネルギー機関)によると、2020年の需要減日量930万バレルの見込み。4月だけで前年比2900万バレル減といわれ世界生産の3割。21日期近5月限決済を前に史上初の投げ売りが出た。需要が弱い上、6月限に持ち越した玉もあり2番底狙い。再選目指すトランプ氏が需給悪化に拘らず米国の掘削業者を守る側に回り、再び底割れも考えられる。コロナにより世界の需要が日量3000万バレル後退する試算もあり、20日底割れでも需給改善が見込めない現状から6月限に皺寄せ。あと2週間で米オクラホマクッシング在庫が満杯という。半値戻しのほか2番底も視野に入った。原油底入れとなれば株の反転も時間の問題。コロナ一服なら弾みがつきそうだ。原油先物底割れをきっかけに次のステップ。半値戻し、2番底の糸口をつかんだ。世界中で買い戻しのほか機関投資家、個人の買いも予想され、ダウと日経平均が前代未聞の暴騰。主力中心に景気V字回復を先取りする見通し。前日■■■■■■(****)の松本社長(56)曰く「いつかくる」の早刷り版。原油先物が鍵を握っている。日経平均先物によると、21日大証の引け1万9320円(-1.63%)に対し夜間取引9230円、シカゴ円建て同。ダウ先物も2万3079ドル(-1.76%)と続落。半面、VIX恐怖指数46.21(+21.13%)、ビットコイン円738,621(+0.03%)ともに締まった。満更でもない。以前紹介したイェスパー・コール氏によると、日本企業の内部留保GDPの130%(米国48%)。従業員の解雇や賃金削減の必要ない。持久力がコロナ危機を一時的なものにできるか最大のポイント。終息に向かえばV字回復。大手銀の出したGDP損失の試算から、予想されるダメージが2008年リーマン・ショック当時の半分程度という。日本人が前向きでないと解決しない。市場の果たす影響も大きい。
21日の日経平均388円安。大引け1万9280円、TOPIX1415(-16)。東証一部の出来高12億8000万株、売買代金2兆1400億円。値上がり552(値下がり1554)。10年債0.015%(+0.005)。米10年債0.575%(-0.035)。上海総合が2827(-0.90%)で引けた。マザーズ指数の引け729.86(-4.15%)。一服した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。地獄で仏の原油先物安だ(了凡)