モデルナが上場来高値 コロナを隠れ蓑に別のバブル膨らむ (2020.04.17)
続落。日経平均小陰線の引け。5日移動平均線1万9404円を下回った。前日上回った矢先、ダウ485ドル安(一時716ドル安)が水を差し、日本時間16日夜判明した米新規失業保険申請件数が新たな材料。すくんで見える。15日発表された3月の米鉱工業生産指数-5.4%(74年ぶり)、小売売上高-8.7%。4月の製造業景況指数も-78.2%と記録的な落ち込み。これまで最低だった-34.3%(2009年2月)を大幅に下回り底が抜けた。ダウが1ヵ月ぶり戻り高値、S&P500も半値戻しに漕ぎつけ一服。14日に3月25日の戻り高値1万9546円を抜き、25日線1万8432円が上向けばよし。そうでなくても、コロナ後経済の正常化を探る場面。総論にこだわると各論が埋没する。原油急落、金7年半ぶり高値がより実体に近い。15日、米WTI原油先物が1バレル19.87ドルと逆回転。前週の在庫1900万バレル増(過去最大)が泣きどころ。時間稼ぎも怪しくなった。原油と金融を束ねる本尊筋のタガが緩み、ドル本位制が伸び切っているためだ。1944年ブレトン・ウッズ会議、71年ニクソン米大統領金ドル交換停止に次ぐもの。大筋、債券暴落、財政インフレが落ちと考えられ、コロナが目くらまし。時間稼ぎの隠れ蓑になった。15日、ナスダックのモデルナが38.45ドルをつけ上場来高値を更新。コロナ・バブルのシンボルとみられる。国内で■■■■■■■■(****)や■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など追随。シティグループが投資格づけを中立から売りに引き下げた■■■■■■(****)然り。欧米中心に血液検査の市場が落ち込むというが、■■■■(****)と合弁で手術支援ロボットを立ち上げたのも事実。軍事技術の民間移転による「ダ・ヴィンチ」(米インテュイティブ・サージカル)がトップで2019年特許切れ。日本勢が続々名乗りをあげた。売り推奨したシティグループが本尊筋だけに買い下がり。彼らの仕込みが終わると本格高。■■■■(****)も一枚噛んで裾野が広がった。日経平均先物によると、16日大証の引け1万9240円(-1.74%)に対し夜間取引9160円、シカゴ円建て9285円。ダウ先物も2万3497ドル(+0.44%)と小康状態。VIX恐怖指数41.45(+9.77%)、ビットコイン円749,963(+4.96%)もボックス圏に入った。米経済がにわかに収縮する一方、3月のネット通販前年同月比25%増。生鮮食料品倍増という。眉唾ものだが、中国の消費者信頼指数65.2(4月)と1ポイント上振れ。前週ダイムラーが「中国と韓国で需要が目立って増加した」という。需要が消えたといわれる中で、コロナ向け医療インフラや治療薬、ワクチン開発など供給待ったなし。ナスダックでGAFAもどきのバイオ関連が新たなバブルをつくり出す動き。5G(第5世代移動通信システム)やブロックチェーン(分散型台帳)挙げてコロナに投入。GW明け新たな火蓋が切られる。
16日の日経平均259円安。大引け1万9290円。TOPIX1422(-11)。東証第一部の出来高12億9800万株、売買代金2兆2100億円。値上がり1587(値下がり534)。10年債0.000%(-0.015)。米10年債0.631%(-0.006)。上海総合が2819(+0.31%)で引けた。マザーズ指数の引け730.88(+2.70%)。水準訂正に過ぎない。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)など。別のバブルが膨らみ始めた。(了凡)