証券ビュー

アンコール伊勢町

GW明け次の幕が上がる 告発された8日武漢の封鎖解除 (2020.04.09)

 続伸。日経平均中陽線の引け。後場一段高だ。前場、ダウ26ドル安(一時937ドル高)を受け気迷い。後場、米株先物がプラスに転じ1ドル108円台後半の円安が手掛かり。先物に外資の買い戻しが入った。引けに3月の戻り高値1万9564円を抜くと2番底後退。1月高値から3月安値の半値戻し2万0300円が顔を出す。7日ニューヨーク州のコロナ感染者13万8836人、死者が1日731人となり過去最多。8日減少を見越したものという。満月売りに馴染まない。気になる武漢の封鎖解除。8日AFPによると、1月23日以来市外へ移動が解禁され列車に数千人。ウィルス封じ込めにつながらなかったという。中国の財新も、習氏が3月10日武漢入りし身をもって安全をアピール。各省が都市封鎖解除の準備に入った。各省とも17日から武漢に派遣した医療チーム撤退を開始。20日まで1万2000人にのぼった。撤退が段階的緩和につながり、予断を許さない状況下でありながら、大衆の緊張が緩み懸念を表明している。武漢の医師が共同通信に告発した内容も引っ掛かる。地元官僚が習氏の視察前に感染確認者数を操作した上、多数の隔離対象者を解放し中央に対して感染者が出ていないと報告。医療現場に血液検査をしないよう指示し、感染者が増えない工作もあった。同医師は「政府の公表データを信用できない。再びアウトブレーク(突発的発生)が起きる」という。他の医師もツィッターで追随。習氏の視察前、医師に2週間休養が与えられ診療が行われていない模様。当初3月5日の全人代(全国人民代表大会)を4月末か5月上旬に延期。4~6月期、7~9月期V字回復を目指す中国経済の願望がうかがえる。ブルームバーグによると、中国の外貨準備3月が460億ドル(約5兆円)減少し3兆1067億ドル。ドル高によるもので他通貨建て資産が目減り。2016年後半以来の大きさという。外資系がコロナショックを境にサプライチェーンをチャイナプラスワン。拠点分散に踏み切った経緯から全人代まで動けない。GW明けの5月7日(木)満月、8日米雇用統計発表(4月)だけに悩ましい。日経平均先物によると、8日大証の引け1万8920円(-1.20%)に対し夜間取引9110円、シカゴ円建て9060円と現物より安い。ダウ先物も2万2683ドル(+0.85%)と仕掛けの買い。VIX恐怖指数44.93(-0.71%)、ビットコイン円790,804(+0.80%)ともに切れがない。コロナ終息が長引くと淘汰、早まれば急回復といわれ、国内の緊急事態宣言もGW明けが目途。この間、2番底と半値戻しを巡りふるい落とし。国や自治体、企業のほか個人レベルでも我に返る場面。半年、1年後「元」に戻ると限らない。頼りになるパートナーと維新に備えるためで、日本企業自体もう一皮むける。コロナ終息が長引くと尚更。この儘でも1年以上持ち堪える。欧米や中ロなど大国ほど困難なためだ。国内、海外挙げて1人残らず当事者。コロナのせいにしても始まらない。
 8日の日経平均403円高。大引け1万9353円。TOPIX1425(+22)。東証一部の出来高16億8100万株、売買代金2兆8100億円。値上がり1634(値下がり478)。10年債0.010%(+0.010)。米10年債0.728%(+0.004)。上海総合が2815(-0.19%)で引けた。マザーズ指数の引け646.58(+1.57%)。確りだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)■■■■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。GW明け、次の幕が上がる。(了凡)