何事も第2波が大敵 国家が誰も止められない時間稼ぎ (2020.04.10)
まちまち。日経平均小陰線の引け。5日移動平均線1万8809円を上回った。3月25日の戻り高値1万9564円を抜くと半値戻し2万0300円。9日OPECプラス会議、10日米国、カナダ、香港、シンガポールなど休場(グッドフライデー)。週末4月物SQ算出にも思惑がうかがえる。3月に安全資産といわれた金や米国債が売られ敗者復活戦。外資の空中戦によるもので、前日ダウ779ドル高の延長上。8日米国立アレルギー感染症研究所によると、急増した米国のコロナ感染が「来週以降転換点を迎える」という。米民主党大統領候補サンダース氏撤退、FOMC議事録要旨公開(3月15日)でゼロ金利継続を確認したのも手掛かり。買い戻しが一巡し後場下げ渋った。市場筋によると、原油価格が底入れした3月23日に直近の安値。業種別騰落で直近高値2月12日から同安値まで最も下げ、その後最も上がったのもエネルギー・セクター。エネルギー関連の多いハイイールド債の戻りが目立つ。感染拡大ピークアウトが市場の安定につながらないという。ちなみに、スペイン風邪(1918)。第1次大戦に米軍がもたらした疾病といわれ、6~7月最初のピーク。最大の被害を出した第2波の10~11月猛烈なパンチ。地球を1周して変異したウィルスにやられた。8日武漢封鎖解除に踏み切った中国で再び映画館シャットダウン。再発必至という。このため、リーマン・ショックに続き「焼け太り」を狙うウォール街でヘッジファンドがリターンマッチ。最後に市場原理が国レベルで乱発した債券バブルを破綻に追い込み、返すあてのないヘリマネや財政出動にケリをつける見通し。世界中「幕末」を迎え、「維新」やむなしというわけだ。目下、国家が国民救済を最優先。誰も止められない時間稼ぎに入った。今秋にもコロナ第2波が予想され、天王星84年・おうし座入り7年周期(2019 3/6~26 4/26)の初動本格化。5G(第5世代移動通信システム)を迎えながら、連続性のない大きな変化にAIやIoTが使い物にならない。市場に学ばない限り、適応が困難になりそうだ。日経平均先物によると、9日大証の引け1万9490円(+3.01%)に対し夜間取引9260円、シカゴ円建て9295円と反動安。ダウ先物も2万3243ドル(-0.01%)にとどまる。VIX恐怖指数44.40(-4.93%)、ビットコイン円797,182(-0.75%)も甘い。FRBとMIT(マサチューセッツ工科大)の研究者3人が3月26日発表した論文によると、スペイン風邪流行時全米43都市の規制と影響を調査した結果、入手した統計が極めて限られ、最善の努力をした分析も今回通用するか確信を持てないという。100年前のデータでは「人工ウィルス」に対抗できないわけだ。
9日の日経平均7円安。大引け1万9345円。TOPIX1416(-8)。東証一部の出来高13億6800万株、売買代金2兆2900億円。値上がり1098(値下がり1007)。10年債0.010%変わらず。米10年債0.735%(-0.034)。上海総合が2825(+0.37%)で引けた。マザーズ指数の引け670.95(+3.77%)。節目の650を抜いた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。何事も第2波が大敵だ。(了凡)