G7挙げて政策総動員 ワクチンの治験始まりバイオに光明 (2020.03.18)
5日ぶり小反発。日経平均中陽線の引け。底が抜けたままだ。夜間取引で先物が急落。下げ幅を拡大している。欧州の主要株価指数が軒並み下落し、外資が6月物中心に日本の指数を先物売り。米国株がわずか16日で20%以上下げ、連日オーバーナイトになった。リーマンショックで下げ止まった現物のPBR(純資産倍率)0.81。直近の日経平均1万6800円に相当し、17日1万6378円を安値に持ち直した矢先、先物に足払いだ。前日戻りを試し続落しただけに動揺が収まらない。週明けFRBがFOMCを繰り上げ、手の内をさらけ出した印象が強く、緊急利下げや7000億ドル量的緩和、ゼロ金利復活など何らウィルスに効かないことも明らか。なけなしの弾を使い切り、状況が悪化した時の不安も大きい。リーマンショックとPBR比較が無意味なのと同じ理屈。アングロサクソン・ミッションの脚本が本尊筋にも影響し、自縄自縛の状態。トランプ氏の言動に顕著だ。コロナ感染拡大防止に向け回れ右の政策転換。10人以上の集会や不要不急の外出、レストラン・バーの飲食まで口出し。米経済が景気後退に陥るとも述べた。取引開始直後、S&P500が7%超急落。9、12日に続き3度目のサーキットブレーカー発動。逆回転に違いない。世界中でリスク資産の現金化が進みドル需要が根強いため、為替の小康が安心感につながっているという。この上、G7が金融のほか財政とコロナ三位一体。連携強化。原油先物安にも取り組まざるを得ない。政策を総動員に相当し時間稼ぎ。何でもありだ。16日、CBOE(シカゴ・オプション取引所)のVIX恐怖指数が82.69(通常20が上限)に上振れ。リーマンショックの89に接近した。世界中、「幕末」気分。極限状態の初動にふさわしい。数年後、「維新」を仮説にカウントダウンが始まった。新型コロナのワクチン開発が光明。世界で20種類を数え、米政府が30億ドル予算計上。昨年12月発見されたばかりのウィルスを手掛かりに記録的なスピードで人間の治験が始まった。動物実験完了前に早急な対応を迫られた。治験に最も近いのがモデルナ。NIH(米国の国立衛生研究所)と協力関係にあるバイオ企業。今週シアトルで45人を対象に治験を始めた模様。ヤフーで検索すると、17日30ドル大台に乗せ続伸。賛否あるが、前例のない事態に置かれ、高いのが正義になっている。日経平均先物によると、17日大証の引け1万6670円(-1.01%)に対し夜間取引6500円、シカゴ円建て6570円。ダウ先物も2万0578ドル(+1.45%)に持ち直した。VIX恐怖指数79.18(+36.92%)。ビットコイン円570,000(+4.46%)も確り。3割安に向かえというが、格言通りいくと限らない。底値模索が続くとみられ、待機資金で権利つき最終日(27日)に買い戻し。24日新月買い、4月8日満月売りで足場を固める。
17日の日経平均9円高。大引け1万7011円。TOPIX1268(+32)。東証一部の出来高30億6500万株、売買代金4兆3700億円。値上がり1874(値下がり273)。10年債0.000%(-0.005)。米10年債0.804%(+0.074)。上海総合が2779(-0.34%)で引けた。マザーズ指数の引け593.75(+6.11%)。バイオ中心に人気化が見込まれる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■(****)など。日銀やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)介入が流れ凄まじい年度末。日本が五輪開催を予定通り実施できるか正念場。売り規制や市場閉鎖も伝えられ一大事だ。(了凡)