証券ビュー

アンコール伊勢町

円安インフレに転換 ドイツとギリシャ決定的な対立 (2012.02.16)

主力中心に高い。日銀の金融緩和が効いた。20年デフレから抜け出すもので、円安インフレに転換。前日後場から風向きが変わった。震災から1年、ポジティブな潮目で心地よい。皮肉なものでギリシャ支援承認がもつれ、財務相会合が15日から20日に延期された矢先のこと。消費者物価上昇率1%を目安に資産買い入れ基金65兆円に拡大。国債を年40兆円さばく内容。徐々に民間レベルで資金が回り出す。FRBの2%に対し概ね妥当とみられ、現政権が最悪のタイミングで打ち出した消費税引き上げ、社会保障と税の一体改革に助け船。■■■(****)や■■■(****)など輸出関連が一段高。78円台後半の円安を好感している。目先1円刻みで彼岸底を勘案しても、近い将来90円ないし100円になれば莫大な利益。リーマンショック後、震災や原発、タイ洪水など猛烈な合理化でしのいだだけに、予想以上のリターンが見込まれる。それだけに、■■■■■(****)と■■■■(****)の足取りが目立つ。前者は押しの倍返し2万円、後者が同1万円のもの。サブプライムローンの仕組み債を空売りして成功したヘッジファンドが、日本とフランス国債のCDSを買っている模様で円安要因。一か八かレバレッジを利かした国債先物を売ってくるという。そうなると円一段安、輸出産業が相次ぎ息を吹き返す。昨年10月の円ドル75円32銭がピークとみられる。それにしても、ギリシャ。126ある債務国の中でビリ。生かすも殺すもドイツ次第。このため、踏み込んで述べる。ドイツがマルクからユーロに移行する時、政府が他国の財政支援をしない旨公約。2010年破ったことだ。国民世論が違反行為に対して猛烈に反発。メルケル首相は釈明できないという。ギリシャの過激派が同首相に小包爆弾を送りつけ、ベルリンでギリシャ領事館の窓に投石があったのも同じ事情。いわく、欧州各国首脳が何ら策を講じないまま、数ヵ月に一度なけなしの金を掻き集め、PIIGSに開いた大きな穴に放り込み、フランスやドイツに潜むもっと危険な穴がわからないように祈るだけ。総決算をずるずる先延ばししている。決定的なのは、ドイツにバブルが起きなかったこと。1920年代の大恐慌と第2次大戦後の超インフレがブレーキになった。してみると、ギリシャ支援3月も先送り。4月のギリシャ総選挙で反体制派の新内閣発足。ユーロ脱退を見ないと収まらない。

日経平均は208円高。後場全面高となり9260円の引け。出来高29億200万株、売買代金1兆6600億円。円安にアジア株高も追い風。昨年10月高値9152円を難なく突破し、半年ぶりの高値をつけた。機械、電機、自動車、半導体など輸出関連の戻りが目立つ。再三述べたように、震災で急落した昨年2~3月と逆の展開。但し■■■■(****)、■■■■■■(****)なびかず。彼岸底を視野に進むところ。金融緩和と相まって投信、個人の動きが活発になっている。主力から出遅れまで水準訂正。過熱したまま3月入りも考えられる。一服した■■■(****)が再燃し、■■(****)、■■■■(****)など意外な高値。■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、さらに■■■■■■■(****)も三角もち合い放れ。創薬で出直る見通し。■■■■(****)はじめ航空機関連もテイクオフ間近。下方修正で仰向けになった■■■■(****)が血相変えて走り出す。(了凡)