証券ビュー

アンコール伊勢町

売られ過ぎ反発近い 中国のコロナ致死率遠隔地で下がる (2020.03.10)

 週明け全面安。日経平均中陰線の引け。底割れだ。昨年8月安値2万0110円を下回り暗中模索。リーマン・ショック直後のPBR(純資産倍率)0.85。1万8000円台説も出始めた。米国のコロナ感染拡大に伴う信用不安に協調減産強化決裂を受けたNY原油先物一時1バレル27.34ドル。外為1ドル101円台の円高に跳ね返り主力総崩れ。後場、虫の息になった。3月3日、FRB0.5%緊急利下げに拘らず、ダウ785ドル安(一時997ドル安)が潮目。コロナ蔓延による信用収縮と米大統領選のはざまで逆回転が明らかになった。ドル売りが顕著で17~18日FOMC(米公開市場委員会)0.5%利下げに踏み切ると残り0.5%。基軸通貨の特権を維持する上で財政出動、追加減税などトランプ氏再選の動きも伝えられる。10年債が反発し、スプレッド(利鞘)が復活するとダウも戻す。日経平均半値戻しの手掛かりだ。しかし、金利が上昇すると債券が崩壊し、10年余にわたる不均衡バブル終焉。世界中「幕末」の混乱が見込まれ、維新なしに収まらない。新型コロナがもたらす混乱がリーマン・ショックのような信用不安でなく現金不足という。このため、予想される半値戻しで見切りも選択肢。前例のない事態に前例のない対応が必要だ。日経平均先物によると、9日大証の引け1万9410円(-6.28%)に対し夜間取引9000円、シカゴ円建て9070円。ダウ先物も2万4534円(-4.87%)と続落。VIX恐怖指数41.94(+5.86%)、ビットコイン円814,122(-2.89%)にも方向感がない。原油先物安がカウンターパンチ。こうなると、FRBやECB、日銀もバズーカ(米国で開発された携帯式対戦車ロケット弾発射器)よりナイフで戦うという。面白いのがアルゴ取引。連日乱高下する値動きの6割が人間抜きのシステム売買。このうち6~7割人間が入力したデータで、残り3~4割AIみずから判断する自己ラーニング。昨年9月と3月のレポ金利(米国債など担保に短期資金供給)急騰でAIのパフォーマンスが上回った。過不足ないAIがぎりぎり裁定を下すという。9日の騰落レシオ(東証一部25日)56.76。25日移動平均線から下方乖離12.95。売られ過ぎの踊り場で自律反発が近い。しかし、コロナや米大統領選、原油先物のほか為替、金利、金先物など未曽有の場外乱闘。取りつく島もない。市場力学と経済合理性の妥協を探る場面。天王星84年・おうし座入り7年周期(2019 3/6~26 4/26)の真っ只中に置かれた。禁じ手が横行し何でもありの直近だが、米国で発生したスペイン風邪が欧州で致死率上昇を見たのに対し、中国発のコロナは遠隔地で下がるという。人が死にかかるのと国が死にかかる場合、どちらを優先するか論争になっている。マイナス金利の適用を免れてきたメガバンクが、いよいよ適用条件に抵触する事態。大口法人預金に転嫁すると国内騒然も考えられる。
 9日の日経平均1050円安。大引け1万9698円。TOPIX1388(-82)。東証一部の出来高25億1800万株、売買代金3兆4600億円。値上がり22(値下がり2138)。10年債-0.165%(-0.025)。米10年債0.420%(-0.346)。上海総合が2943(-3.01%)で引けた。マザーズ指数の引け646.20(-9.75%)。ギブアップなしだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)二つ。ナスダックのモデルナが確りしている。イルミナティの富豪たちも必死だ。(了凡)