表向きのギリシャ支援 裏を返すと4月ユーロ脱退 (2012.02.14)
薄氷を踏む場味。節分明けから持ち越した。ギリシャ追加支援が難航し、15日ユーロ圏財務相会合で決まると限らないためだ。昨年10~12月GDPが年率2.3%減と伝えられ、13~14日の日銀金融政策決定会合で追加緩和が見込まれる。現政権の消費税引き上げを目玉に社会保障と税の一体改革が最悪のタイミングで同時進行。このため、日経平均9000円どころで順張り限界。逆張りでないと回らない。それでも■■■■■(****)と■■■■(****)が買われ、レギュラーだけにほっとしている。■■■(****)と■■■■(****)もそれなりのもの。流れがきていることは事実だ。もっとも、ギリシャ支援難航は表向きのパフォーマンス。裏を返すと、12日の緊縮条件ギリシャ国会承認を受け、15日財務相会合で172億ユーロ支援正式決定。4月の総選挙で新内閣が発足し、12日決まった国会承認を反故にした上、ギリシャがユーロ脱退を宣言するという。昨年10月欧州首脳会議で決めた130億ユーロが、さらに財政悪化で172億ユーロに拡大。揉めにもめてこのありさま。ひとまず15日矛を収め4月にひっくり返すというわけだ。旧聞だが、01年ユーロに参加したギリシャ。自前の通貨ドラクマからユーロに移行。事実上、ドイツから債務保証を取りつけた。これまでドイツと同じ5%に下がり、財政赤字をGDPの3%以下にする公約を粉飾。ありったけ借りて帳尻を合わせていた。賄賂を受け取る公務員がゼネストに参加。ギリシャほど特殊な反応を示した例はないという。人口1100万人。当初4000億ドルといわれた巨額の負債に対し、政府は8000億ドル以上の年金未払いを抱えていた。過去12年で公務員給与倍増。民間の3倍といわれ、国鉄の収入が1億ユーロに対し職員の年俸4億ユーロ。さらに3億ユーロの諸経費が加算され、鉄道職員の給与平均6万5000ユーロという。ありとあらゆる自営業者が脱税し、簿外取引横行。議会に予算局がなく、帳簿なき財政赤字が桁はずれに膨らんだ。事態が一変した09年10月スキャンダルで政府転覆。総選挙の年で徴税が機能しなかったため。ギリシャは腐敗しているばかりか、今なお腐り続けているという。
日経平均は52円高。8999円の引け。出来高20億5000万株、売買代金1兆300億円。物足りないがやむを得ない。■■■(****)、■■■(****)押し目買い。■■■■(****)、■■■■(****)しかり。■■■■■■■(****)も出番待ちだ。一服した■■■■(****)も経過よし。目新しいところで■■■■(****)にアタリが入っている。見込み違いなったのが■■■■(****)。10日3Q発表で通期も下方修正したため急落。173円で引けた。しかし、10日復興庁が発足し、補正予算延べ19兆円規模。三陸、房総、東京湾にかけて液状化対策、沈下修正など地盤改良工事の大量発注が見込まれ来期以降明るい。いち早く仕上げた仙台空港の実績がモノをいいそうだ。本決算発表は5月中旬とみられ、3円復配を念頭に買い増し。5月にかけて化ける。■■■■(****)、■■■■■■■(****)も予想以上。■■(****)はじめ大手4社もスケールが大きい。震災とタイ洪水の復興が世界でも指折りの実需になった。14日から事前掘削作業に入るメタンハイドレード。愛知県沖80キロの沖合。鉱研4社もスケールが大きい。震災とタイ洪水の復興が世界でも指折りの実需になった。14日から事前掘削作業に入るメタンハイドレード。愛知県沖80キロの沖合。■■(****)も見守っている。(了凡)