ブルこそ努力の産物 昨年8月土壇場で生まれ変わった市場 (2020.02.27)
続落。日経平均小陽線の引け。後場下げ渋った。米国株先物に買い戻し、上海総合下げ幅縮小も手掛かり。方向感に欠ける。25日ダウ879ドル安によるもので、同日米CDC(疾病対策センター)幹部が「米国内でコロナ感染が広がるのも時間の問題」と述べ大幅続落。米国でも感染リスクが高まり、ピークアウト持ち越しを嫌気した。株売り債券買いが目立ち、米10年債1.30%(2016年1.32%)をつけ最低更新。逆イールド(長短金利逆転)が進んだほか、18年12月以来VIX恐怖指数一時30台となり高止まり。24日1ドル112円20銭(昨年4月112円40銭)を関門にリスクオフ一色になった。25日米国の経済指標が発表され、2月の消費者信頼感指数130.7(市場予想132.6)、同製造業景況指数-2(同プラス15)も売り材料。それでも、12日の最高値2万9551ドルから25日2万7081ドルまで8.4%下げたのに過ぎない。長期金利から物価上昇率を引いた実質金利がマイナス。2011~13年に共通するもので当時株価も低迷。FRBの政策金利が1.50~1.75%で利下げ余地が限られているのも気懸かり。トータル事実としても、トランプ氏のMAGA(偉大な米国再び)と同(マイクロソフト・アップル・グーグル・アマゾン)も規格外。5Gの時代を迎え特例と考えられる。日経平均によると、昨年8月6日2万0110円を安値に1月17日高値2万4115円まで上昇し、半値押し2万2113円より上。一時200日移動平均線2万2196円を下回り戻した。29日の引けが2万2069円以上ならゴールデンクロス。12ヵ月と24ヵ月線によるものでアベノミクス3度目。中長期意外高が見込まれる。昨年8月米金融政策の限界を乗り切り、土壇場で別人に生まれ変わった市場。ブルこそ努力の産物という。日経平均先物によると、26日大証の引け2万2330円(-1.50%)に対し夜間取引2130円、シカゴ円建て2200円。ダウ先物も2万7042ドル(-0.34%)と余震が続く。VIX恐怖指数26.64(+6.43%)、ビットコイン円1,013,490(-1.30%)にもいえる。25日フィラデルフィア半導体指数1746(-3.06%)、金先物1650(-1.6%)さえ半端な場味。安全資産の緊急避難を巡り、アルゴ取引(システム売買)で幕間繋ぎだ。無意味な報道ばかりといわれる日本の新型コロナ。マスクが8割中国製で、9割予防のためとの思い込み。咳やくしゃみで他人にウィルスをばら撒かないのが効用という。WHOの見解も感染者の80%軽症、14%重症。致死率2%という。2002~03年サーズ(重症急性呼吸器症候群)の収束宣言03年7月5日。今回、北半球の夏場にコロナウィルスを殺し冬再燃といわれるが、前日述べた東京五輪9、10月延期とコロナ退治に合理性があり、本尊筋もダウ3万2000ドル説にこだわる経緯から裏の裏。中長期、表の出る公算が大きい。月末にかかってきた。
26日の日経平均179円安。大引け2万2426円。TOPIX1606(-12)。東証一部の出来高16億7700万株、売買代金3兆円。値上がり620(値下がり1464)。10年債-0.095%(+0.010)。米10年債1.357%(-0.001)。上海総合が2987(-0.83%)で引けた。マザーズ指数の引け780.99(-2.18%)。出番待ちだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。悪い事ばかり続かない。リバウンドも大きい。(了凡)