じたばたせず時を待て FRBのバランスシート拡大限界に (2020.02.21)
買い一巡後見送り。日経平均中陰線の引け。後場一進一退だ。前場1ドル111円60銭の円安に振れ406円高。昼休みクルーズ船のコロナウィルス集団感染で死者2人と伝えら25円高に急降下。先物売りが出て頭打ちだ。一時、年率6.3%落ち込んだ10~12月期GDPとアップルの下方修正前まで戻したところが神妙。自律反発にとどまった。19日、DAX(ドイツ株式指数)が13,789(+0.79%)をつけ最高値。同日ダウ115ドル高、ナスダック・S&P500最高値更新を受けたもの。中国の感染者増加ペースが和らぎ、中央・地方政府の資金支援も伝えられた。国内に支援材料が見当たらず、米国株高と円安、上海総合・香港ハンセン指数次第。伸び切った金融・財政異次元の大盤振る舞い。正常化に踏み切ることなく、再び世界が低成長に見舞われそうな場面。1~3月期GDPの落ち込みも避けられない。6月で消費増税に伴うポイント還元が一巡し、得べかりしインバウンドや五輪特需を懸念する声もある。じたばたせずに時を待て。仮説に過ぎないが、昨年4月につけた1ドル112円40銭前後が円安のピーク。米国の「1人勝ち」を巡るもので、月末から3月にかけて発表される米経済指標が新たな手掛かり。ドル本位制の特権と過剰流動性供給、MAGA(マイクロソフト・アップル・グーグル・アマゾン)に偏った経済運営目一杯。思ったほど強くないし続かない。3月17~18日と4月28~29日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で明らかになる見通し。FRBのバランスシート拡大が限界に近づいているためだ。24日新月のほか3月24日、4月5日の変化日に注意。油断するとやられる。一方、中国経済の打撃も深刻で、コロナウィルス感染による一時的な落ち込みが中長期尾を引くとサプライチェーンお手上げ。やがて世界レベルの品不足と物価や金利上昇が見込まれ逆回転。大幅な株安に跳ね返る。強制的な正常化によるもので、前向きな対応が望まれる。ロイターによると、IMF(国際通貨基金)推定で2019年の世界経済2.9%成長。ITバブルが崩壊した01年(2.5%)、リーマンショック直後09年(-0.1%)に続き低い伸び。20年3.3%に持ち直すという。貿易摩擦が米中成長の障害としても、過熱してバブル崩壊が繰り上がるよりマシ。コロナウィルスが撒かれたのも延命の一環。これまで感染拡大により疫学論文やDNA分析、臨床を含む報告153例。関連した世界の研究者675人。玉石混交で特定できないという。日経平均先物によると、20日大証の引け2万3510円(+0.60%)に対し夜間取引3580円、シカゴ円建て3590円と意外に確り。ダウ先物2万9292ドル(-0.15%)に対し、VIX恐怖指数14.73(-0.67%)、ビットコイン円1,079,415(+0.89%)も比較的落ち着いている。
20日の日経平均78円高。大引け2万3479円。TOPIX1674(+2)。東証一部の出来高11億7400万株、売買代金2兆1800億円。値上がり744(値下がり1298)。10年債-0.045%(+0.005)。米10年債1.547%(-0.018)。上海総合が3030(+1.84%)で引けた。マザーズ指数の引け823.30(-0.83%)。必ず出番がやってくる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。世界経済に超弱気のファンドが日本株を買っているという。(了凡)