3、4月ふるい落とし 月末3度目のゴールデンクロスも (2020.02.25)
前週末3日ぶり反落。日経平均小陰線の引け。3連休明け待ちだ。20日ダウ128ドル安(一時388ドル安)、21日227ドル安(同327ドル安)の延長上。1ドル112円20銭(昨年4月112円40銭)に下落し正念場。G20で新型肺炎リスクが主要議題になった。IMF専務理事によると、影響拡大に伴う世界経済の減速に対し各国が政策対応で足並み。限られた金融政策のほか財政出動を促した。中国が国内優先で閣僚級派遣を見送ったものの、2020年中国のGDP成長率を5.6%(-0.4)に見直し「4~6月期V字型回復」を表明。新型肺炎拡大前の世界経済見通し3.3%(前年2.9%)が0.1%落ち込むという。日経平均先物によると、21日大証の引け2万3290円(-0.94%)に対し夜間取引3150円、シカゴ円建て3200円。ダウ先物も2万8984ドル(-0.64%)と甘い。VIX恐怖指数17.08(+9.77%)、ビットコイン円1,081,747(-0.08%)を加味すると週明け弱もち合い。じたばたしても始まらない。日本がパニック初期といわれ、中国湖北省張灣区で「戦時統制」発令。広州や深圳市で個人資産強制収容。急ごしらえ武漢の病院にベッドが並んでいるだけという。株も3、4月寒の戻りに見舞われる。CDC(疾病予防管理センター)によると、感染速度が低下しても4月上旬ピーク。ワクチン大量配布で感染減少5月中旬が仮説。1~3月期中国のGDPが落ち込み、4~6月期も影響が残るわけだ。これに対し、昨年10月FRBの事実上「QE4」(量的金融緩和)が唯一の買い材料。7月から通貨供給ペースを落とすというが、某連銀総裁によると今後1、2ヵ月の展開次第で本格的なQEも考えられる。中国やEU必死で米国も「インフラ投資1兆ドル」の声。23日G20共同声明が発表され、24日新月の巡り合わせ。悩ましいところだ。ブルベアがっぷり四つ。何でもござれの世界。本尊筋によると、ダウ3万2000ドル説に異論なし。FRBのバランスシート拡大が限界に差しかかるとターニングポイントだ。それまで時間稼ぎとみられる。例えば、過去疫病が流行し止まった需要が収束後V字型回復した例もあり、日経が19日付で日経平均18日下方屈折。今後厳しい局面というが一様でない。21日、一時25日移動平均線2万3555円と75日線3515円を上抜き息切れ。結局、5日線3396円に一目均衡表の雲下限も下回り拍子抜け。あっさり調整を持ち越した。週明け25日線と75日線デッドクロス説が流れ、一目均衡表でも転換線2万3521円と基準線3445円の逆転が視野に入り弱気が多い。しかし、2月末の引けが2万2069円以上なら、アベノミクス3度目のゴールデンクロス。12ヵ月移動平均線と24ヵ月線によるもので2013年1月、17年6月以来。17日からカウントダウンに入った。グーグルが勝手につくった検閲ルールより、ユーチューブで武漢肺炎、コロナウィルスに言及すると広告収入を絶たれるという。
21日の日経平均92円安。大引け2万3386円。TOPIX1674変わらず。東証一部の出来高11億5500万株、売買代金2兆0900億円。値上がり946(値下がり1094)。10年債-0.060%(-0.015)。米10年債1.462%(-0.059)。上海総合が3039(+0.31%)で引けた。マザーズ指数の引け828.46(+0.63%)。持ち直している。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。3、4月ふるい落としがある。(了凡)