証券ビュー

アンコール伊勢町

維新なしに収まらない 行き過ぎた弱気が上昇相場もたらす (2020.01.28)

 週明け急落。日経平均小陰線の引け。窓を空けて下放れた。25日移動平均線2万3798円と5日線3772円がデッドクロス。消化難とみられる。一目均衡表の雲2万2663円に突入。75日線3218円が右肩上がりで下値の目安だ。決算発表のほか、新型肺炎や地震にも折り合いをつける場面。春節休み(24~30日)で上海や香港などアジア休場が死角となり、機関投資家のヘッジ売りが日本に集中。バグダッド(イラク)の旧米軍管理地にロケット弾が撃ち込まれたのもリスクオフにつながった。慌てた中国当局が春節を2月2日まで延長。情報小出しのため長引く公算が大きい。日経平均・TOPIXともに昨年末(2万3656円・1721)の引けを下回り、取り戻すまで日柄整理。米製造業PMI(購買担当者指数)が2ヵ月連続低下し、中国の混乱で不安が重なったという。ニューズウィークによると、昨年末ネット上に武漢市で原因不明の肺炎患者多数確認との情報が出た。元日、新華社が「捏造情報」をネットで拡散したとして8人を処罰する旨報道。その後、イラン司令官殺害の記事ばかり。11日になって新型コロナウィルス肺炎患者41例確認を伝え、3日以降新たな症例なしという。2019年に中国政府が拘束した記者48人を数え世界一。最も新型ウィルスの猛威にさらされたのが貧困層。武漢の海鮮市場で動物から人に感染したとみられ、20世紀末不動産開発をテコに急成長した武漢の反動。医者も病院も急ごしらえ。目も当てられない。2002~3年のサーズ(致死率9.6%)に対し重症化率が低く、相場を左右するほどパンチがないというが、香港や台湾情勢絡みで迂闊に動けない。地震調査委員会の報道もパンデミック(大流行)で、南海トラフ地震の確率30年以内70~80%。宮城沖M7.4前後の地震30年以内60%。さらに、北海道東部の超巨大地震40%という。世界中共通するもので、経済が伸び切っているだけに幕末気分。維新なしに収まらない。フォーリン・アフェアーズによると、開花まで100年以上要した産業革命と一線を画し、デジタル革命による雇用喪失がわずか数十年で加速。中国の台頭など21世紀の地政学もあと20年で取るに足りない。どの国が世界最高のAIを持っているかで決まるという。関係分で■■■(****)や■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)など半導体関連好押し目。■■■■(****)に■■■■(****)、■■■■■■(****)など澁澤関連然り。■■■■■■(****)、■■■■(****)買い下がり。中長期「株式貯蓄」に限る。日経平均先物によると、27日大証の引け2万3310円(-2.06%)に対し夜間取引3220円、シカゴ円建て3215円。ダウ先物も2万8573ドル(-1.24%)と続落。半面、VIX恐怖指数17.95(+38.14%)。ビットコイン円940,684(+0.41%)も呼応している。
 27日の日経平均483円安。大引け2万3343円。TOPIX1702(-27)。東証一部の出来高11億8000万株、売買代金2兆1700億円。値上がり166(値下がり1961)。10年債-0.050%(-0.025)。米10年債1.622%(-0.067)。マザース指数の引け851.45(-2.06%)。反転待ちだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。何ら心配ない。3月3日スーパーチュズデーから6月末米最高裁弾劾判決まで見どころ。行き過ぎた弱気が上昇相場をもたらした。(了凡)