年末年始ブルのサイン 金融政策の限界超えた8月の反動 (2019.12.27)
小口買いに反発。日経平均小陽線の引け。年末年始を打診した。欧米Xマス休場にひきかえ、受け渡しベース年内最終商い。節税対策売り、12月決算配当再投資など手掛かり。買い一巡後膠着状態になったが、引け5日移動平均線2万3835円を上回り、12、13日空けた窓の上限3775円をクリア。一目均衡表の転換線3918円を上回りブル(強気)のサインとみられる。先物の買い戻しが一巡すると、中小型の水準訂正活発。JQ、マザーズも続伸し自律反発につながった。ドル・円がリスクオンで上昇し、年明け110円を伺う足取り。ひとまず、世界景気の悪化に歯止めがかかりそうな雲行きだ。8月に米国の逆イールドやレポ金利急騰で金融政策が限界を見た反動と考えられる。5年続いたスウェーデンのマイナス金利が副作用に耐えられずゼロに戻した経緯も状況証拠。金融機関が衰退するか、預金者や政府自体存続を問われるもので緊急避難に近い。構造的な調整圧力に一服感をもたらすのが来年前半ダウ3万ドル説。日経平均も割安修正が見込まれ、3万円を唱える向きが出始めた。マイナス金利を解除してどの程度持ち堪えられるか最大の焦点。北朝鮮による「悪夢のXマスプレゼント」が消えた矢先、新たなステップが予想される。日経平均先物によると、26日大証の引け2万3830円(+0.51%)に対し夜間取引3840円、シカゴ円建て同。ダウ先物も2万8543ドル(+0.12%)と確り。VIX恐怖指数12.68(+0.56%)、ビットコイン円789,898(+0.28%)然り。原油先物まで米在庫減や米中部分合意もありじり高をたどっている。来年2月にかけて8月の反動が表面化。矢も盾もたまらなくなる旨述べた。米国で来年前半ベア(弱気)のMMF(外貨建て投信)買い戻し約390兆円といわれ気が気でない。後半総踏みの反動も予想され、米大統領選や東京五輪など金利上昇と株安の煽りを受ける。前半の株高に国際金融資本・本尊筋の意向がうかがえ、アラムコ上場後の恩惑も消えていない。受け売りだが、今後5~10年で後期工業文明が衰退期に入り、資金調達の窓口となっている金融市場も閑散に追い込まれる。何故、江戸時代が明治維新を必要としたのか。何故、今後世界が江戸化するのか。戦後のクライマックスに至る重要な場面。異常なのが欧米や中国か、日本かわかるはずだ。福澤諭吉(1835~1901)がベンジャミン・フランクリン(1706~1790)と同様、日米それぞれ最高額紙幣の肖像に選ばれ、2024年から流れが変わるのも興味深い。澁澤栄一が登場し、理神論(神を創造者として認めながら世界を支配する人格を認めない学説)のシンボルが崩れるわけだ。
26日の日経平均142円高。大引け2万3924円。TOPIX1731(+9)。東証一部の出来高8億2100万株、売買代金1兆3500億円。値上がり1657(値下がり412)。10年債-0.020%変わらず。米10年債1.907%(+0.006)。上海総合が3007(+0.85%)で引けた。マザーズ指数の引け901.85(+1.07%)。商いを伴って力強い。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。外資が東証3市場再編の改革案を日本に求めているという。(了凡)