証券ビュー

アンコール伊勢町

煮詰まりきっかけ待ち 来年前半一斉に買い戻しを迫られる (2019.12.10)

 週明け続伸。日経平均小陰線の引け。煮詰まった。上・下値を切り上げ、5日移動平均線2万3320円と25日線3313円を上回り、きっかけ待ちという。米国の対中追加関税発動を控え15日が焦点。10~13日イベントが続き一喜一憂。消化難で主力が見送られ、中小型や新興市場も台頭。差し引き堅調と述べた。外資はじめ機関投資家が見送る中、国内経済対策(財政13兆円)を手掛かりに個人中心の声。鉄鋼や建設に続き内需関連が水準訂正。主力にひきかえ出遅れ顕著だ。PBR(純資産倍率)1倍以下、予想配当利回り3%などざらにある。10月の鉱工業生産指数が前月比-4.2%になったほか、同工作機械受注1~10月累計-44.9%、同小売販売も前月比-7.1%ときつい。当分13兆円で持ち堪え中長期息切れといわれる。仮にそうでも半年、1年先が相場の醍醐味。FRBが7、9、10月3連続0.25%利下げし、10月から事実上「QE4」(量的緩和)に舵を切ったのが転機になった。中国も思い切った景気対策を表明。2020年1~3月持ち直し上海総合が上がるという。再選を目指すトランプ氏にとって米中対立が足枷。一時休戦、歩み寄りも考えられる。逆に、対立がもたらす景気減速から設備や在庫の過剰解消。下振れリスクが改善した。このほか、内外の株式需給に大きな構造変化が見られるという。空売りや先物売り、ベア投信などスケール拡大。米国にMMF(外貨建て投信)が3兆6000億ドル(約390兆円)あり、来年前半一斉に買い戻しを迫られる見通し。懸案が山積する中、世界経済の調整圧力に一服感がうかがえる内容。面白いのが、OECDの景気先行指数を米国と日本、中国、世界に応用した11月20日の月例経済報告。少なくても半年先、世界と日本で景気上昇の可能性が大きいという。後日わかり、思わず鵜呑みにした。「調整圧力の一服感」が何より。天王星84年・おうし座入り7年周期(2019 3/6~26 4/26)の序盤。不均衡バブル再燃・崩壊を仮説に前半3年で雌雄が決まる。後半テールリスク(暴落)がつきものだ。日経平均先物によると、9日大証の引け2万3440円(+0.09%)に対し夜間取引3420円、シカゴ円建て3415円。ダウ先物も2万7992ドル(-0.08%)と足踏み。VIX恐怖指数14.29(-1.58%)、ビットコイン円812,500(-0.36%)もパッとしない。今週横ばいでも、来週明け上か下か堰を切る場面。運命の時がやってくる。
 9日の日経平均76円高。大引け2万3430円。TOPIX1722(+8)。東証一部の出来高10億8500万株、売買代金1兆8100億円。値上がり1423(値下がり624)。10年債-0.015%(+0.005)。米10年債1.822%(-0.017)。上海総合が2914(-0.08%)で引けた。マザーズ指数の引け905.87(-0.57%)。もみ合いだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)など。世界中の中銀がリーマンショック以降、延べ750回余りの利下げ。恩恵より弊害が多いという。贅沢いっていられない。(了凡)