攻めないと守れない 時間稼ぎの挙げ句体力勝負が落ち (2019.12.04)
売り一巡後下げ渋り。日経平均小陽線の引け。後場持ち直した。米主要3指数続落を受けたもので、2日早朝トランプ氏のツィッターがきっかけ。ブラジルとアルゼンチンから輸入する鉄鋼に追加関税を課す内容。ドイツの株価指数が前週末から2%下げ欧州に連想売り。起き抜け日本もつかまった。ISM(米サプライマネジメント協会)の公表した11月製造業景況感指数48.1(4ヵ月連続50割れ)がカウンターパンチ。追加関税と景況感悪化により、15日発動予定の中国製品制裁関税「第4弾」見送りが後退した。S&P500種構成企業の設備投資が7~9月期2%増にとどまり、GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)を除き横ばい。ISMの統計でも新規受注の落ち込みが目立つという。依然米中合意期待が残り、来年利下げ効果も見込まれ後場確り。上海総合2884(+0.31%)、香港ハンセン指数26,391(-0.20%)にも明らか。一喜一憂しても始まらない。一目均衡表の転換線2万3167円を下値に25日線3248円を上回り膠着状態。75日線2077円、200日線1639円も右肩上がりだ。収まらない。3日ロイターによると、米景気拡大が史上最長11年目。失業率50年ぶり最低という好循環に対し、現状を否定する政策論議が横行。景気後退なら富裕層や大企業批判、米国資本主義が動揺。MMT(自国通貨建て政府債務拡大により物理的な生産能力上限まで経済を拡大する理論)による財政の支出圧力も伝えられる。株安と金利上昇が見込まれ悩ましい。ソシエテ・ジェネラルが米経済の景気後退に言及。米10年債が来年末まで過去最低の1.2%まで落ち込むという。ブルームバーグによると、2020年米GDPの伸び1.8%。株式市場が大幅に上昇した過去10年の平均に一致するそうだ。暗中模索といっていい。モルガン・スタンレーが面白い。「われわれが用心しているのは余りに多くの好材料が今の市場に織り込まれていること」と正直。2020年GDPの回復が見込まれ、S&P500種の増益率9~10%がコンセンサス。労働需給がタイトなため達成困難という。時間稼ぎの挙げ句、体力勝負が落ち。前日述べた天王星・おうし座入り7年周期(2019 3/6~26 4/26)前半で雌雄が決まる。渋沢栄一(1840~1931)の生きた動乱期に学び、困難を乗り切るわけだ。日経平均先物によると、3日大証の引け2万3330円(-0.98%)に対し夜間取引3150円(-0.13%)、シカゴ円建て3145円。ダウ先物も2万7669ドル(-0.43%)と続落。半面、VIX恐怖指数15.85(+25.59%)、ビットコイン円794,165(-0.48%)まちまち。踏みと投げが出て前に進む。12月、アラムコの上場日(未発表)が新たな手掛かりだ。
3日の日経平均149円安。大引け2万3379円。TOPIX1706(-7)。東証一部の出来高10億7400万株、売買代金1兆9500億円。値上がり551(1540)。10年債-0.030%(+0.020)。米10年債1.790%(-0.035)。マザーズ指数が915.32(+0.42)で引けた。一味違う。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)など。結局、攻めないと守れない理屈だ。(了凡)