後退したテールリスク 出来上がったプログラムに乗る (2019.11.28)
強もち合い。日経平均短陰線の引け。5日移動平均線2万3251円より上だ。26日米主要3指数最高値更新、1ドル109円台の円安が手掛かり。気迷いが尾を引く中で米中何らかの合意を打診。景気底入れを見越したもので、リバウンドが物足りないのも事実だ。協議の具体的な進展が限られ、相場の過熱感を泣きどころに上値が重い。感謝祭明け29日が焦点になった。鳴り物入りのブラックフライデー。破産申請した高級百貨店バーニーズ・NYが目玉。27日から平均30~35%引きのクリアランスセールを始めた。在庫処分のため95%値引き対象。従来5~10%だけに脅威という。前NY市長ブルームバーグ氏(77)の大統領選出馬も新たな材料。民主党中道派で元ソロモン・ブラザーズの債券トレーダーだけに穏健な印象。全米予備選の口火となる来年2月まで3ヵ月足らず。トランプ氏やウォーレン氏と一線を画す存在という。にもまして、逆イールドのリセッション(景気後退)が話題になった。長短金利が逆転すると1年、乃至1年半で景気が落ち込むといわれ、8月に米10年債が2年債を下回った。リーマンショック前の2007年逆イールドになり、過去5回マイナス成長に陥った経緯がある。今回覚悟したものの、FRBが7、9、10月3連続0.25%利下げ(先行き休止を示唆)を決め、今のところリセッションの兆候なし。短期債に対し長期債利回りが拡大する見通しだ。懸念されるテールリスク(想定外の暴騰・暴落)が後退し、世界の大半でイールドカーブがフラットになった。来年、正常化が見込まれるという。日経平均先物によると、27日大証の引け2万3480円(+0.43%)に対し夜間取引3510円、シカゴ円建て同。ダウ先物も2万8162ドル(+0.11%)と小確り。VIX恐怖指数11.55(-2.70%)、ビットコイン円753,851(-3.63%)も道草を食っている。26日現物が年初来高値を更新し利食いに押されたが、週末戻り高値2万3608円を抜くと面白い。チャート上のシコリがなくなるためで、2018年10月バブル崩壊後の高値4448円挑戦の公算大。8月26日の安値0173円に対し4026円が黄金分割の目安。7879円も視野に入る。裁定残高によると、11月22日現在売り8582億円に対し買い6255億円。差し引き2327億円の売り長。解消に2、3週間かかる。12月5日公募価格が発表されるアラムコ上場と交錯する見込みだ。OPECが試練に見舞われ厳しい上、石油ドル本位制の限界を物語るもの。悲観しないで受け入れることだ。数年でもテールリスクの後退が大きい。準備した分吸収できるためだ。シカゴツィートによると、白鵬に期待するのは横綱審議会のいい分を聞くことでなく、日本の若い力士がカチ上げや張り手で横綱を倒すまで相撲を続けてほしい。伝統文化の継承と下剋上が等しいという。
27日の日経平均64円高。大引け2万3437円。TOPIX1710(+5)。年初来高値を更新した。東証一部の出来高10億7700万株、売買代金1兆8900億円。値上がり1436(値下がり637)。10年債-0.115%(-0.015)。米10年債1.740%(+0.006)。上海総合が2903(-0.13%)で引けた。マザーズ指数の引け911.83(+0.73%)。実需が入り大相場型。■■■■■■■(****)にも声がかかる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。出来上がったプログラムに乗るわけだ。(了凡)