踏みと投げで前に進む 大洪水よ、我が亡き後に来たれ (2019.11.22)
続落後下げ渋り。日経平均小陰線の引け。25日移動平均線2万3015円を上回った。米中合意が難航し「来年にずれ込む」報道に対し、中国副首相の第1段階「慎重ながら楽観」発言が手掛かり。FRBが10月に開いたFOMC議事要旨を公表し、低金利政策続行も追認材料。20日ダウ112ドル安(一時259ドル安)はじめ主要3指数続落を受けたもので、上海総合2903(-0.25%)や香港ハンセン指数26,464(-1.55%)もブレーキ。25日線を下回ると、4月24日高値2万2362円、9月19日同2255円、10月15日同2219円など下値の目安という。12月15日まで第1段階合意がないと、1600億ドル(約17兆3600億円)中国製品に追加関税。逆に、先送りなら昨年10月バブル崩壊後の戻り高値4448円挑戦。12月にアラムコ上場を控え、11月もうひと山ある。19日述べたように、2018年落ち込んだシリコンサイクル(従来18ヵ月)が19年6月底入れ。前年比約40%減になった半導体関連の工作機械受注が半年後1ケタ減に改善する見通し。5Gによるもので、国内が底堅いほか米国でも資本財受注が上向き。半年後、日経平均に追いつくと述べた。米国のヘッジファンド代表格が空売りを過去最大に積み上げた矢先のことで、日経平均が出遅れのシンボルになった。金融庁のTOPIX見直し、新指数提案に市場再編、数値基準を促すのもプログラムの一環。現代の資本主義がマイナス金利に追い込まれ、利潤獲得が困難といわれながら、5Gを目くらましに引っ込みがつかなくなった経緯と似ている。過剰な利潤追求が気象変動をもたらし、環境危機と連動しているのもわかる。成長を求め悪あがきすると、富裕層を除き圧倒的多数が貧しくなるという。だからといって、売ったところで始まらない。踏みと投げが出ないと前に進まないのだ。日経平均先物によると、21日大証の引け2万3050円(-0.39%)に対し夜間取引同、シカゴ円建ても同。ダウ先物2万77644ドル(-0.13%)と小動き。VIX恐怖指数13.30(+3.42%)、ビットコイン円862,501(-1.69%)も動意薄だ。日本鉱業協会の会長が21日の定例会見で「来年半ばにも銅市況回復」と述べたのが印象的。5G関連の需要が見込まれ、6月チリ鉱山のストライキも大きな影響ないという。気になるのが渋沢倉庫(9304)。2月からジリ高で21日引け2220円をつけ年初来高値更新。渋沢栄一(1840~1931)関連の本命だ。深谷市が来年4月、「日本資本主義の父」と銘打って政策推進部を立ち上げ記念館を運営。2021年NHK大河ドラマ、24年度新1万円札の顔を売り出す。最初に物流が産業と経済の発展に不可欠を見抜いたわけでダークホース。5年後楽しみだ。
21日の日経平均109円安。大引け2万3038円。TOPIX1689(-1)。東証一部の出来高13億4200万株、売買代金2兆3400億円。値上がり1009(値下がり1031)。10年債-0.110%(+0.005)。米10年債1.749%(+0.016)。マザーズ指数の引け879.77(-0.10%)一服した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。「大洪水よ、我が亡き後に来たれ」(カール・マルクス)という。(了凡)