円資産だけで対応困難 復興需要が唯一のインフレ要因 (2012.02.03)
3日節分。彼我ともにターニングポイント。思案のしどころだ。昨年3月震災、同8月米国債格下げを踏まえ、半年余り円ドル74~71円が転機と述べた日柄の節目。正念場とみられる。円ドルが昨年10月の史上最高値75円32銭に迫る一方、NYダウも同4月高値1万2810ドル目前。双方Wトップになると出来上がり。踊り場がやってくる。来週明け、1月25日のドル・ユーロ売りポジション買い戻しパート2。米雇用統計発表、ギリシャ債務交換協議をこなす場面。前回の延長上なら3月に彼岸底も考えられると述べた。東証が取引開始早々■■(****)や■■■(****)、■■(****)など241銘柄の配信をストップ。アローヘッドの売買システム障害といわれ、後場正常に戻ったものの何かの前触れ。兜町は験をかつぐだけに注意報とも考えられる。ちなみに、1日の日経平均8809円。225種のPBRO・97倍。市場は近い将来日本の名目GDPがマイナスになると読んでいる。名目は実質GDPと物価下落率によるもので、デフレが足を引っ張るようだ。インフレになると増収増益が見込まれ1倍以上に回復。世界で復興需要が唯一のインフレ要因になった。過去40年円高20年デフレに対し、一番安全な金融資産といわれる現金と預金。今年の節分を境に円安、インフレになるとすれば、50代以上の世代にとってリスクが大きい。5年後1ドル100円になると、1000万円が760万円の価値。逆回転になるわけだ。賢者に訊くと、現金や預金など円資産だけで対応困難。卵を一籠に入れているのと同じ。米ドル、金、ユーロ、スイス・フランなどに分散しポートフォリオを組めという。すると、リスクが減る代わりに利益もない。損もないが、円頼みのリスクから解放されるという。面白いのは、国債引き受け。日銀があとで買い戻す現先でなく、買い切りに動くと市場の金利が低くても財政破綻の前兆という。一方、政府が金の売買を規制すると高騰のきっかけ。米国に兆候がうかがえるという。ドル基軸体制が崩壊すると資源価格高騰。円一辺倒では回るものも回らない。今年の節分、彼岸には学ぶものが多い。
日経平均は67円高。後場伸び悩み8876円の引け。出来高22億5200万株、売買代金1兆2400億円。■■■■(****)のストップ安がこたえた。■■■■■(****)や■■■■(****)がやれやれの水準。■■■■(****)、■■■(****)は終始堅調。今年期待を持てる。玄人筋の目に止まったのが■■■■(****)。東証1部、同2部でもないJQ。昭和31年の創業以来特殊基礎土木一筋のマニアックな業界で健闘。3大都市圏のほか仙台、広島、九州、台北にも拠点がある。出色なのが昨年の震災後評価された仙台空港、鹿島臨海鉄道、千葉県安浦市など液状化した地盤改良。復興債18兆円が国会を通過し、2月の復興庁立ち上げから受注本格化。2012、13年度記録的な特需が見込まれる。10日3Q発表を予定している。今月中旬に愛知沖で試掘が始まるメタンハイドレート。政府が1月18日公表したもので、同20日477円の高値をつけた■■■■(****)が出番待ち。世界初の試みだけに■■■■(****)、■■■■■■(****)にも声がかかる。(了凡)