証券ビュー

アンコール伊勢町

アラムコの上場が転機 オイルピーク、アグリビジネス台頭 (2019.10.03)

 反落の後下げ渋り。日経平均小陽線の引け。まちまちだ。1日ダウ343ドル安を受け、北朝鮮のミサイル発射や香港情勢悪化など消化難。1ドル107円台後半の円高につかまった。欧州と日本がマイナス金利のため、僅かでも金利のつくドルが強く見えるという。ISM(米供給管理協会)の9月製造業景況指数が10年3ヵ月ぶり47.8(8月49.1)と2ヵ月連続50割れ。自動車販売も減少しGM約4%下落。9月半ばスト開始から3週目に入り1日50億円前後損失を計上している。系列部品メーカーの生産調整もきつい。スト当初77日分完成車在庫があり、解除されても元に戻らない見込み。米中対立によるもので、米製造業がリーマンショック以来10年ぶりの落ち込み。3日明らかになる非製造業指数も重要という。ブルームバーグの調査で55.2(8月56.4)が市場予想。キープすればよし。下回ると収まらない。日経平均先物によると、2日大証の引け2万1710円(-1.18%)に対し夜間取引1530円、シカゴ円建て1535円。ダウ先物も2万6354ドル(-0.63%)と旗色が悪い。跳ね上がったVIX恐怖指数19.75(+21.61%)が印象的。ビットコイン円888.951(-0.87%)も立つ瀬がない。10月早々米株安と米国債利回り低下を招き、世界貿易を反映する韓国経済も9月の消費者物価指数マイナス。豪州で過去最低金利がさらに下がるなど足払い。おまけに、WTO(世界貿易機関)が2019年世界貿易の伸び1.2%(4月の公表2.6%)に下方修正。09年以来の低い伸びという。前日、本格的な株安1、2年か数年先と述べた。主要メディアの行き過ぎた悲観報道を修正するもので、漠然とした不安に売りヘッジ(保険つなぎ)が束になって積み上がったのが現状。恐るるに足らず、食い下がってしのぐ場面だ。5日移動平均線2万1869円、一目均衡表の転換線1961円を関門にもみ合いだが、25日線1374円が上向きで中期よし。9月11,12日空けた窓が下値の目安。過熱感が後退し切り返す公算もある。関係分で■■■■(****)が反落する一方、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)も確り。オイルピークのあとアグリビジネスを打診する動きだ。9月10日ロイターによると、サウジアラムコのCEO(最高経営責任者)がIPO(新規株式公開)に言及。国内を口火に海外でも準備を進めている模様。実現すれば、オイルピークのシグナルという。原油ドル決済が峠を迎えるわけで、1月カタールに続き来年1月エクアドルもOPEC脱退を表明。1、2年か数年先ドル離れも考えられる。第2次大戦後、金1オンス35ドルが1971年のニクソンショックで吹っ飛んだように、米国の覇権を支えた石油本位制も崩壊の憂き目。アラムコの上場が転機になりそうだ。
 2日の日経平均106円安。大引け2万1778円。TOPIX1596(-6)。東証一部の出来高11億7100万株、売買代金2兆0800億円。値上がり1057(値下がり1007)。10年債-0.170%(-0.030)。米10年債1.630%(-0.007)。上海総合が2905(-0.92%)で引けた。マザーズ指数の引け875.16(-0.21%)。心配ない。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。オイルピーク、アグリビジネス台頭が符丁になった。(了凡)