市場が舵取りを示唆 9、10月持ち堪え年末を乗り切る (2019.09.19)
11日ぶり小反落。日経平均小陰線の引け。びくともしない。10連騰に伴う過熱感によるもので、手仕舞売りを吸収し膠着状態。原油先物50ドル台に反落、1ドル108円台前半の円安も手掛かり。8月のしこりがほぐれ始めた。17日ダウ33ドル高を受けたもので、FOMC(日本時間19日未明)待ち。同日、翌日物金利が前日に続き急上昇。突然ドル不足をもたらした。NY連銀が「レポ」(現金担保つき債券貸借取引)で急場をしのぎ事なきを得た模様。米企業が法人税支払いのため短期市場から資金を引き出し、米国債大量入札の決済が重なったという。9月末を控え一時的な動きというが、買われ過ぎた債券の反動が尾を引く見通し。11日からテクニカル指標が高値警戒圏に入り当然の押し。5日移動平均線2万1861円が下値の目安。三角もち合いが予想される。ロイターによると、今週米中貿易協議再開。次官級会合を行うが、何らかの合意にとどまる見込み。6日、米国の経済会議委員長が 対立解消に10年と語る一方、中国人民銀の政策顧問も「合意を急いでいない」と持久戦の構え。根強い相互不信が伝えられ、10月に暫定合意を持ち寄り市場に配慮するのが関の山。あるとすれば、トランプ氏のツィッター投稿。市場の流れを気にしている。習氏も負けていない。10月1日、建国70周年を前に景気減速の逆風にさらされた。しかし、今月共産党幹部に訓示。指導体制のほか、中国の主権、安保リスクや試練、核心的利益を脅かすいかなる勢力にも断固闘う。妥協の余地なしだ。日本はどちらにつくか。両方にいい顔をして失敗したのが韓国。内閣改造が台風15号の事後処理で叩かれ、■■■■(****)の対応にも批判が多い。これで米中に経済と安保で渡り合えるか心配だ。16日、ソロモン諸島(南太平洋メラネシアにある島しょ群)が中国と国交を樹立し、日本のガダルカナル島全滅(1943年)を思い出した。以前述べたが、中国も対米戦略基地と考えている模様で二の舞。官邸が憲法改正したところで何もできない。日経平均先物によると、18日大証の引け2万1800円(-0.05%)に対し夜間取引1810円、シカゴ円建て1800円。ダウ先物も2万7067ドル(-0.16%)と押しが浅い。VIX恐怖指数14.68(-0.07%)、ビットコイン円1,100,758(-0.03%)ともに小動き。もち合い圏にある。第2次大戦前のブロック経済、ABCD包囲当時と似て非なるもの。武力や経済によらず、混乱を抜け出す道を見出す場面。9、10月持ち堪え年末を乗り切るとわかる。市場がいち早く舵取りを示唆するはずだ。
18日の日経平均40円安。大引け2万1960円。TOPIX1606(-7)。東証一部の出来高12億2100万株、売買代金2兆2300億円。値上がり602(値下がり1466)。10年債-0.190%(-0.035)。米10年債1.771%(-0.036)。上海総合が2985(+0.25%)で引けた。マザーズ指数の引け845.22(-0.52%)。出直る公算が大きい。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。暮れまで疎かにできない。(了凡)