証券ビュー

アンコール伊勢町

別人になって顔を出す 行き過ぎた悲観の反動に過ぎず (2019.09.11)

 続伸後膠着状態。日経平均小陽線の引け。上値が重い。前日ダウ38ドル高にとどまり、米主要3指数まちまち。1ドル107円台の円安に乗せられた。外資の中低位シフト一服。中国が発表した8月のPPI(卸売物価指数)-0.8%(7月-0.3%)で3年ぶり低水準。需要サイドの価格圧力が後退し追加緩和の観測頻り。デフレが悪化する見込み。一方、8月の食品価格が10%(7月9.1%)上昇し、2012年1月以来の水準。豚コレラの影響で豚肉46.7%(7月27%)という。6日、人民銀(中央銀行)が2018年から7回目の預金準備率引き下げを発表している。ドイツ政府が債務拡大にシフト。財政ルールに抵触しない「影の予算」を検討中。議会の統制が弱まるため反対意見もある。要するに、手詰まり。9日のNY市場を反芻しても、買いが続かず静かな1日。12日ECBの政策会合が唯一の手掛かりという。ダウが1ヵ月ぶり高値をつけ、最高値2万7359ドル(7月15日)まで523ドルに迫りもどかしい。英下院が解散再提案を否決し、米50州・地域グーグル独禁法違反調査。北朝鮮の飛翔体2発報道など毒にも薬にもならない。QUICKの月次調査(9月)で国内の機関投資家が日本株に強気。8割「割安」というが、気休めにもならない。ブレグジットに出口がないのと同じだ。10日高値警戒感を示すもので、25日移動平均線から上方乖離3%超。52週線2万1464円を抜くか正念場という。14日(満月)を変化日に13日のSQがターニングポイントと述べた。8月1、30日2度新月による影響が14日に向けエスカレートするためで、ものにもよるが売りもよし。17日に可、不可がわかる。前日まで日経平均5連騰。8月急落前の水準まで戻し、おのずと売りが出る。日経平均先物によると、10日大証の引け2万1350円(+0.09%)に対し夜間取引同、シカゴ円建て1370円。ダウ先物2万6815ドル(-0.09%)と小動き。VIX恐怖指数15.69(+4.53%)、ビットコイン円1,099,014(-0.68%)も腰が引けて様にならない。この儘拝み倒す姿だ。JPモルガンが気の利いたコメントを出している。米中貿易に関するポジティブなニュースで世界的に下がり過ぎた金利が戻ってきた。ECBの緩和にも過剰期待が剥落。グローバルに日本の市場を見ると、バリュー株のイメージ。米金利が上昇する時上がりやすいという。危険な暑さの中、台風15号の影響で千葉県中心に1都4県延べ61万軒停電。JRの一部運休もありブラックアウト。風呂やトイレのほかエアコンや冷蔵庫も使い物にならず、飲み水に事欠く有様という。謹んでお見舞い申し上げます。
 10日の日経平均73円高。大引け2万1392円。TOPIX1557(+6)。東証一部の出来高14億1700万株、売買代金2兆2700億円。値上がり1357(値下がり729)。10年債-0.235%(+0.025)。米10年債1.626%(-0.018)。上海総合が3021(-0.12%)で引けた。マザーズ指数の引け855.03(-0.45%)。もち合いだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。依然悲観論が横溢しているが、13日行き過ぎた反動に過ぎず。17日別人になって顔を出す。(了凡)。