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SQにかかる底固め 9月の米中閣僚協議が最後通牒 (2019.08.09)

 5日ぶり反発。日経平均小陽線の引け。底固めとみられる。7日米主要3指数が大幅安から切り返し、中国はじめアジア主要指数も反発。6日安値2万0110円から約500円戻した。5日移動平均線2万0700円を抜くとリバウンド入り。9日のSQにかかっている。8日、人民銀が対ドル基準値を1ドル7.0039元に設定し前日より元安のため、上海外為やオフショア(中国本土外)で元安一服。先物に買い戻しが入ったという。同日、日本が韓国向け半導体材料輸出を一部許可したのに似た材料。TOPIXが1498(-1)にとどまり、出来高11億8700万株や売買代金2兆0800億円も盛り上がりに欠け、自律反発のレベル。じたばたしても始まらない。7日、ダウ22ドル安(一時589ドル安)で引けたNYが不如意。利下げより米中共倒れや世界景気の落ち込みに関心が移り、株売り債券買いが急増している。8月に入り米10年債0.3%下落に対し、ダウ800ドル以上値下がり。5日付ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が話題になった。歴代FRB議長ボルカ―、グリーンスパン、バーナンキ、イエレン氏4人による寄稿。いわく、FRB幹部を政治的理由で解任や降格してはならない。政治的な要求を受け入れると長い目で経済の悪化をもたらす。延べ40年の現場体験を踏まえ政治介入を批判。独立して判断することの重要性を強調している。7月30、31日のFOMCで現議長が政治圧力に屈したとの見方が多く、トランプ氏が7日ツィッターで「問題は中国でなくFRB」と切り返し、市場が金利低下と株安の責任をFRBからトランプ氏に転嫁した。昨年12月25日の日経平均1万9155円に次ぐ分水嶺。金利裁定が効かないだけに、9月ワシントンの米中閣僚協議が最後通牒といわれる。日経平均先物によると、8日大証の引け2万0560円(+0.44%)に対し夜間取引0600円、シカゴ円建て0615円。ダウ先物も2万6027ドル(+0.34%)と確り。半面、VIX恐怖指数19.10(-5.30%)、ビットコイン円1.257,998(-0.79%)一服。フィラデルフィア半導体指数も1452.12(+0.72%)に戻した。上ヒゲが長い。ロンドン7日ロイターによると、米国債利回りの逆イールド状態が2ヵ月以上続き、07年4月以来世界経済のリセッション(景気後退)入りの確率が最も高くなった。今回、通商政策が問題の発生源。保護主義が急激に台頭し、世界的にサプライチェーンの組み換えが試みられた。NY7日同によると、IMF(米国)が7月公表した年次「対外部門の安定性に関する報告書」の中で、ドルは短期のファンダメンタルズに基くと6~12%過大評価されているという。7月31日米国の予防的利下げから、天王星84年・おうし座入り7年周期(2020~26年)の初動後半本格化。SQを含め来週も目を離せない。
 8日の日経平均76円高。大引け2万0593円。値上がり1088(値下がり962)。10年債-0.195%(+0.005)。米10年債1.730%(+0.003)。上海総合が2794(+0.93%)で引けた。マザーズ指数の引け876.07(+0.41%)。あく抜けした。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。世界中超低金利となり「日本化」がはっきりした。(了凡)