米国なしに回らない G20直前・直後のイベントが伏線 (2019.07.09)
週明け3日ぶり反落。日経平均小陰線の引け。裏目が出た。前週末ダウ43ドル安のほかETF(上場投信)分配金支払いに伴う換金売り、先物に仕掛け売りなど後場もじり安。5日移動平均線2万1675円を上値に10日線1500円が下値の圏内。大半用なしだ。10、11日FRB議長の議会証言を控え、トランプ氏がイランに追加制裁警告。ドイツ銀のリストラ発表、5月の国内機械受注7.8%減も引っ掛かる。鼻から取るに足りない参院選の出足と噛み合わない。この上何が起きようと、5月7~8日下振れした1875円の窓埋めなしに始まらない。3月末、NY連銀推計により米国の自然利子率が0.65%に下がり、4月以降FF金利2.25~2.50%の負荷に耐えられず、FRBの金融正常化が限界を超えたのが最大の手掛かり。バブル再燃なしに世界経済が回らなくなった。6月に米国株高と肩を並べた金先物、年初来3倍以上になったビットコインが来年を示唆。7~9月準備段階に入った。G20直前・直後のイベントが伏線。米中対立の構図に露・朝・イランも絡み、60年以上続いた在韓米軍撤退が始まるという。4月15日、在韓米軍基地現地従業員雇い止め。7月に在韓アメリカンスクール閉鎖。9月以降新学期なし。護衛なしで38度線を越えたトランプ氏の真骨頂。米国が失うものは何もないという。アジア通貨危機(1997)で破綻した韓国二度目の「デフォルト」と連動。米国仕込みIMFの救済が台なしになるためで、ラガルド氏のECB転出と日本の韓国制裁後が焦点。すでに韓国向け「輸出信用状の発行停止」が流れ、7~9月にも表面化する見通し。日本の場合、朝鮮国連軍の本部が横田基地に置かれ、今後朝鮮戦争終結が正式に宣言されると、在韓米軍撤退から90日以内に横田にある本部も撤収される見込み。道理でトランプ氏が同基地からよく飛来する。現在、朝鮮と日本を担当している米8軍№2が史上初のベトナム難民出身といわれ他人事と思えない。4日、日本が徴用工問題で対韓半導体輸出規制に踏み切ったが、第2弾から流れが本格化しそうだ。事実上、米国が日本を丸抱え。対馬海峡が新たな境界とみられる。日経平均先物によると、8日大証の引け2万1530円(-0.78%)に対し夜間取引1560円、シカゴ円建て1555円。ダウ先物2万6826ドル(-0.22%)と小動き。VIX恐怖指数13.83(+10.2%)、ビットコイン円1,289,450(+3.51%)が再びラインダンスを始めた。
8日の日経平均212円安。大引け2万1534円。TOPIX1578(-14)。東証一部の出来高10億7800万株、売買代金1兆6900億円。値上がり402(値下がり1676)。10年債-0.155%(+0.015)。米10年債2.027%(-0.013)。上海総合が2933(-2.58%)で引けた。マザーズ指数の引け916.04(-1.07%)。出直しだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。踏ん張りどころだ。7日、ドイツ銀が2022年までに全行員の2割(1万8000人)削減を目玉に再建計画を発表。第1・2次大戦に続き3度目の独破綻に匹敵する。バイエルのモンサント買収も致命的で、7~9月天王星84年・おうし座入り7年周期の初動後半。米国なしに回らない。(了凡)