26日にかけてドラマ 消費増税延期、衆参同日選蒸し返す (2019.06.14)
手詰まりに続落。日経平均の短陰線の引け。息切れだ。売買代金6日連続2兆円割れ。5日移動平均線2万1077円、25日線1039円を下回り通りゃんせ相場。4~6月から7~9月に持ち越した初動が折り返しに入った。12日ダウ43ドル安を受けたもので、利下げ頼みの米株高に限界の声。同日発表された5月の米CPI(消費者物価指数)前年同月比1.8%(4月2.0%)止まり。市場予想を0.1%下回ったほか、今後10年の予想インフレ率が1.7%台に低下する見通し。目下、FRBの政策金利2.25~2.50%。従来の景気後退に平均5%利下げで収拾しており不十分。18~19日FOMCで7月利下げを示唆しても後の祭りという。原油先物安やフィラデルフィア半導体指数下落。一国二制度を巡る制裁関税見直しに香港株安(一時-1.8%)も気になるところだ。28~29日、G20による米中首脳会談。双方準備作業不十分。実現しても進展を見込めないという。不調なら関税引き上げの応酬再燃。ファーウェイと取引禁止、中国のレアアース対米輸出禁止もあり得る。万一そうでも、日経平均三段下げ。材料出尽くしとみられる。昨年10月以降、最悪の事態を織り込んでいるためだ。ブルームバーグによると、JPモルガン・チェースが反発に備えよという。ローテーション拡大に伴いバリュエーションの差が大きくなり過ぎた現状から、米中合意となればバリュー(割安)・ハイベータ(大きく変動する傾向)とも最大20%上がる可能性があるという。いわく、米経済はたった1人の人間が世界の貿易と米企業の投資計画を動揺せしめ、幅広い輸入品に対し消費者に課税できるという異例の状況。一線を越えると突然反転するし、多くの市場セグメント(部分)で織り込み済みだ。併行して首相のイラン訪問、メジャーSQ、FOMCを踏まえ26日の国会会期末が焦点。再三蒸し返される消費増税延期説。仮に自民党の公約通り参院選(7月4日公示・21日投開票)、増税(10月1日)となれば身も蓋もない。7~9月反転しても他力に過ぎない。しかし、会期末間際三たび延期を表明し、衆参同日選に持ち込むと様変わり。国内が気遅れしても外資系が買い戻し大幅高。5月18日豪州下院選、4月11~5月19日インド総選挙を通じて与党が勝ち、市場も好感した旨伝えられる。ポピュリズムの失敗といわれるメキシコや韓国の場合、財政再建、格差是正、環境保護など優先し、米中対立をきっかけに世界景気の落ち込みに対応できない経緯が批判された。5月以降、株価下振れ顕著。日本は死んだフリでここまで来たが、トランプ氏のほかWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)や海外主要メディアも消費増税に異論を唱えカウントダウンが始まりそうだ。
13日の日経平均97円安。大引け2万1032円。TOPIX1541(-12)。東証一部の出来高11億7400万株、売買代金1兆9000億円。値上がり394(値下がり1673)。6月限が2万0940円(-0.52%)の引け。夜間取引1040円、シカゴ円建て1025円。ダウ先物も2万6075ドルと小確り。VIX恐怖指数15.88(-0.75%)、ビットコイン円880,603(-0.78%)一服。10年債0.120%(-0.005)。米10年債2.111%(-0.005)。上海総合が2910(+0.05%)で引けた。マザーズ指数の引け894.20(-0.86%)。小緩んだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。26日にかけてドラマが予想される。(了凡)