陰の極物語る底叩き 今度こそ本物の危機と錯覚する場面 (2019.06.04)
週明け続落。日経平均小陽線の引け。底叩きとみられる。ダウ先物に上海総合も甘く、ヘッジファンドのリスクオフ、仕掛け売りが伝えられた。米ISM製造業景気指数発表(5月)を見越したもので、1日対中制裁第3弾を前に4、5弾の駆け込み需要を計りかねた印象。3日、2万0305円(黄金比による下値の目安0253円)を安値に下げ渋り、騰落レシオ72%台、25日移動平均線から下方乖離4.59%と今年1月の水準に落ち込んだ。明らかに下げ過ぎで急反発が見込まれる。弁証法でマイナスとマイナスが反応してプラスになる転機と考えられ、5月29日現在の裁定買い残も事実上マイナスという。陰の極を物語るもので、1987年の東芝機械ココム違反事件を指摘する向きもある。同社が共産圏に輸出した工作機械で旧ソ連原潜の音が消えたといわれ、米国が烈火の如く■■(****)を槍玉に日本叩き。市場も大幅な調整に見舞われた。当時ロン・ヤスの間柄で日米関係良好であり、米ソ冷戦大詰め。五里霧中になったが、89年ベルリンの壁撤去をきっかけに91年旧ソ連崩壊。平和の配当を巡り市場が大幅に上げた。目下米中冷戦のさなか、似て非なるものに違いないが、日本が漁夫の利に近いのも事実。4日天安門事件から30年を数え、これまでにない変化が予想される。例えば、中国政府のスパイといわれるファーウェイが同政府の保護下に入る旨の情報があり、米国の相次ぐ強力な制裁で死活問題に追い込まれた模様。旧ソ連崩壊と似たような経緯にあり、中国と一蓮托生のドイツや死に体のバークレイズを抱える英国然り。タイタニックのように、当事者が船から逃げようと救命ボートに飛びつく始末。居ても立ってもいられない。FOMC(18~19日)よりG20(28~29日)の顚末に聞き耳。7月の参院選を前に世界中「たかり」の風が目立つという。これまで10年、外れ続けたリーマン級の危機に対し、今度こそ本物と錯覚する場面。それが、2020~26年体制転覆を仮説に4~6月から7~9月に持ち越した初動。間違えると取り返しがつかない。来年五輪開催を控え、否応なく日本のポジションが上がるとみられ、5Gやディフェンシブ関連何でもござれ。英米覇権の行く末に日本の皇室外交が影響を与えると述べた。日本でも世界で起きる現象がついて回るものの、グローバルな緩衝体になる前触れ。円安を手掛かりに主要都市のインバウンド右肩上がり。アウトバウンドより親和性がある。日経平均先物によると、大証の引け2万0360円(-0.88%)に対し夜間取引0420円、シカゴ円建て0415円と反転の気配。ダウ先物2万4727ドル(-0.37%)。VIX恐怖指数18.92(+9.36%)、ビットコイン円926,523(-2.16%)よし。転機が迫ってきた。
6月3日の日経平均190円安。大引け2万0410円。TOPIX1498(-13)。東証一部の出来高12億2800万株、売買代金2兆1100億円。値上がり312(値下がり1782)。10年債-0.095%(+0.005)。米10年債2.098%(-0.035)。上海総合が2890(-0.30%)で引けた。マザーズ指数の引け872.41(-3.51%)。切り返す公算が大きい。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)など。「安全第一」の債券市場が狂っている。(了凡)