証券ビュー

アンコール伊勢町

打つ手なしで乗り切る 5~6月中国版ナスダック登場 (2019.04.04)

 リスクオン。日経平均小陽線の引け。反発した。直近発表された米中製造業のPMI(購買担当者景気指数)改善が手掛かり。世界景気の減速懸念が和らいだという。米10年債上昇に伴う逆イールド(長短金利逆転)解消、英FTの米中合意大詰め報道など後押し。前日ダウ79ドル安にかかわらず、上海総合が3216(+1.24%)で引けた。日経平均先物によると、大証の引け2万1720円(+1.16%)に対し夜間取引1790円、シカゴ円建て1755円。ダウ先物も2万6261ドルと確り。市場力学が台頭している。25日移動平均線2万1438円と5日線1393円がゴールデンクロス目前。200日線1923円挑戦の公算が大きい。ロイターによると、2日ビットコインBTCが一時5080ドル(+23%)をつけ自律反発上限を突破。数ヵ月後7000ドル説が流れている。匿名の買い1億ドル介入から横に広がった模様。4月に何が化けるか目を離せない。春節明け急上昇した上海・深圳株がヒントという。1日の売買代金1兆元(約17兆円)といわれ、大手銀や保険など金融が時価総額上位を独占。日本でも有名な貴州茅台酒(マオタイ)も入り笑わせる。1989年ピークをつけた日本の大手銀や証券と並びが似ている。通貨供給過剰を物語るものでバブル崩壊の前兆といわれ、ITのアリババやテンセントがNYや香港に上場し大陸から手の届かない恨み。オールドエコノミーが限界にさしかかった。このため、昨年11月当局が編み出したハイテク特化の新市場「科創板」に下馬評沸騰。3月の全人代後ルールづくり急ピッチ。同18日から上場申請受付が始まった。5~6月にも20社前後IPO(新規公開)が見込まれるという。受け売りだが、中国のナスダック。値幅制限が大幅に緩和され旧バブルの捌け口。新バブルとなって上海・深圳のスケールに迫りそうだ。アリババ、テンセントの時価総額が現在3兆元レベル。トータルで上海トップ10に匹敵し、科創板が起死回生の延命策とみられる。延長上にない1ヵ月後、ゴールドとビットコインのほか中国版のナスダックが登場し前途模索。昨年10~12月売り込んだ反動が予想される。4~6月意外高に相当するもので、従来の経済や金融理論で説明できない場面。6月28~29日大阪でG20 を控え、中国が打ち上げたアドバルーンとも受け取れる。日本で改元のネタを万葉集というが、出典が後漢時代の故事に基くもの。大陸がルーツに変わりない。5月1日新天皇即位から試練に見舞われる旨覚悟。油断しないことだ。元号には国のあるべき姿を求める願望が込められ、「令和」の受けがいいだけに反動をこなすところ。日本はアベノミクス、異次元緩和の兵站が伸び切り、消費増税を財政で穴埋めする体たらく。打つ手なしで乗り切るわけだ。
 3日の日経平均207円高。大引け2万1713円。TOPIX1621(+10)。東証一部の出来高12億9200万株、売買代金2兆4100億円。値上がり1480(値下がり588)。VIX恐怖指数13.05(-2.61%)。10年債-0.050%(+0.005)。米10年債2.518%(+0.047)。マザーズ指数の引け919.35(+1.17%)。反転のきっかけをつかんだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、など。暫く中国に翻弄されそうだ。(了凡)