卯辰の潮目揺り戻しも 指数先物が反転の御膳立て (2012.01.20)
行き過ぎるとわかるが、上げて叩く展開。出来高と売買代金から13日相場が変わった。18日以降20億株・1兆円超のボリュームとなり卯辰の潮目。湯気が立ちのぼっている。中国の春節22~28日と節分にかけて転機。売ると上がり、買うと下がる相場になり、23日が新月だけにふるいもかかる。旧暦に引っ張られることがはっきりした。手掛かりはIMFのプロパガンダ。18日欧州支援に1兆ドル規模の増資「検討」が伝えられ、日本株にもアタリがきた。17日述べたように、外資は1月1~2週連続買い越し。IMFは戦後ドル資金を供給するため本尊筋が立ち上げた私的金融機関で、世界銀行、国際決済銀行と並び胴元。一味が金融危機をつくり、「支援」を口実に乗り込み、渦中の国からなけなしの虎の子を吸い上げるので有名。よくバンパイヤといわれる。欧州・中東危機のどさくさで動き出した。ヘッジファンドや格付け3社も仲間だが、内部対立も伝えられ一枚岩でない。このため、驚くにあたらない。復興、半導体、市況関連が軒並み高いほか、政府が愛知県沖でメタンハイドレート試掘と伝えられ、■■■■(****)がストップ高。持ち駒の■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)も堅調。中国の春節、節分にかけて先高感が伝わってくる。そこで、明らかに出遅れの■■■■(****)を紹介する。17日から仕込みの形跡がうかがえ、出直りが予想されるためだ。港湾や空港など地盤改良工事に定評があり、東日本大震災で仙台空港の実績が認められ追加受注の公算大。2月に復興庁立ち上げで見直される。同10日3Q発表を予定しており、昨年8月と11月の修正につぎ3度目の正直。土木基礎工事で半世紀を超える実績。財務もよく復配目前。200円や300円程度で収まるまい。受け売りだが、現在残っている欧米不良債権はざっと14兆ドル。約1100兆円。90年代日本の公称100兆円に対し11倍。日本は不動産担保融資だが、欧米は簿外処理したデリバティブ。隠れていてわかりにくいが、満期になれば清算することに変わりない。今、欧米の金融は政府と「中央銀行」による400兆円の公的資金で息をしているだけ。金融機関の含み損はマネーを注入しても解消されず、日本が苦しんだように10年、20年の調整を余儀なくされる。今後、3年で400兆円公的資金を出した政府と「中央銀行」の損が問題となり国債下落危機に見舞われるという。欧州と並び米国の銀行も500兆円レベルのデリバティブ評価損を抱えている。
日経平均は89円高。後場も堅調で8639円の引け。出来高21億3100万株、売買代金1兆1500億円。反転の御膳立てができた。しかし、安値を叩いた指数先物の買い戻しが先行し踊り場の状態。飛び出した矢先、揺り戻しも考えられる。■■■(****)や■■■(****)、■■■■(****)に ■■■■■■(****)など動きが鈍い。■■■■■(****)、■■■(****)しかり。24日から本格化する3Q発表が新たな手掛かりになりそうだ。とにかく、欧州の主要90行に今後2年で決済と損失確定を迫られる不良債権約430兆円。審査にあたった担当者は「PIIGS債や90行の含み損はいえない。いえば大変なことになる」という。米議会では、FRBが不良債権になった住宅証券を高く引き取り、不当な利益を大手金融機関に与えて問題になっている。(了凡)