SQ値下回り調整入り 1~3月期減速4~6月期出直り (2019.03.11)
前週末全面安。日経平均中陰線の引け。SQ値2万1348円を下回り調整入りだ。前日ダウ200ドル安(一時320ドル安)を受け、S&P500種が200日移動平均線を下回り持ち高調整売り加速。世界中、水浸しとみられる。ECB年内利上げ見送り、米雇用拡大ピークアウト、中国の輸出入落ち込み(2月)など伝えられ後場用なし。1ドル111円台の為替が救いだ。外資が2月4週まで9週連続先物を買い戻し。年度末にかけて企業の自社株買いや配当取りも手掛かりで心配に及ばない。12日英議会離脱案採決、29日のブレグジットにも気遅れしない。7日米国市場で電力やガスのETFが買われ、8日引けにかけて戻したのも資金の滞留を物語るもの。売っても行き場がないのだ。9日1時08分、岐阜県美濃中西部を震源にM4.5の地震があり飛び起きた。同13時02分新潟県中越地方でもM3.3レベルの地震があり身近に感じる。ロシアの科学者たちが伝える願望レポートを紹介したが、11日、8年前の東日本大地震をトラウマに一皮むけるところだ。日経平均先物によると、大証の引け2万0770円(-2.17%)に対し夜間取引0850円、シカゴ円建て0915円。ダウ先物も2万5555ドルと確り。週明け145円上鞘で始まりそうだ。新たに窓を空けて下放れ、25日移動平均線2万1223円を下回っただけに、一目均衡表の雲上限値2万0823円が下値の目安。8日NY市場の引け味にもうかがえる。1~3月期景気減速、4~6月期潜在成長率(1.7%)を上回り出直り。ダウが1、2月11%上昇し3月一服という。一方、中国の全人代。米国に対し習指導部批判が収まらず、2018年の成長率が28年ぶり6.6%の低い伸びというが、事実1%台の内部報告が伝えられL字型回復。西暦末尾9のつく年に大きな変化が起きるという「逢九必変」に関心が集まっている。3月中といわれる米中会談、4月にずれ込む公算もある。11日米小売り売上高(1月)、12日同CPI(2月)、13日同耐久財受注(1月)、15日同鉱工業生産(2月)発表など米国株の調整が見込まれ、改めて日本のポジションを確かめる場面だ。昨年10~12月高安の半値戻しが一巡し、中間反騰から全値戻しをうかがう踊り場。この上、機関投資家の損益分岐点200日移動平均線2万2100円と自律反発の上限2万2567円を視野。ファンドマネージャーたちが、2019年後半の世界景気見通しに頭を抱えている。
8日の日経平均430円安。大引け2万1025円。TOPIX1572(-29)。東証一部の出来高16億7200万株、売買代金2兆9200億円。値上がり107(値下がり2003)。10年債-0.035%(-0.020)。米10年債2.626%(-0.014)。上海総合が2969(-4.40%)で引けた。マザーズ指数に引け900.11(-3.08%)。出直る公算が大きい。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)などにとどまった。■■■■■(****)と■■■■(****)買い増し。3、4月飛び出しそうだ。受け売りだが、トランプ氏によると「俺たちは日本やドイツを守っている。彼らに米軍の駐留コストをもっと払わせろ」。「いいぞ、やってくれ。日本が安保をギブアップするまでどんどん虐めてくれ」と外部の声。市場のファンダメンタルズシフトも焦点の一つだ。(了凡)