6日から材料本格化 日本のポジションを確かめる場面 (2019.03.04)
前週末反発。日経平均小陽線の引け。上値を試すとみられる。2月27~28日、米朝首脳会談不調。3月1日期限の米中協議延長によるもので、為替と連動する外資の先物買いが主因。米10年債上昇を手掛かりに円やユーロに対しドル買いの波及という。ダウ10週連続陽線を阻んだのが米国のゼロ成長懸念といわれ、昨年10~12月期の実質GDP伸び鈍化、同12月9年ぶり小売り売上高の落ち込みが気懸かり。強弱感が対立し踊り場のさなか、ダウ週間5ドル安にひきかえS&P500が2803で引け注目された。昨年10月以降3度2800で頭打ち。突破した矢先、一段高も考えられる。5日から始まる中国全人代で新たな対策が取り沙汰され、米中首脳が今月半ばに会談し何らかの合意も見込まれるためだ。しかし、6日から天王星おうし座入り。お試し期間中の材料が本格化する見通し。2026年4月26日まで7年続くだけに初動が肝腎。前回11年3月12日、前日の東日本大震災を受けて福島第一原発メルトダウン。長野県北部でM6 強の地震も発生した。その7年前、3月にイラク戦争と中国の「SARS」流行。さらに7年前、阪神大震災や新潟県北部地震、地下鉄サリン事件も起きた。84年前が満州事変3年後、ヒトラーが独裁者になり、国内で帝人事件や東北が大凶作に見舞われた。直近1995、2003、11年と次第にエスカレート。名著「世界最終戦争論」が引っ張り凧だ。石原莞爾(1889~1949)によるもので、日米開戦を頑なに拒みながら満州事変を勃発した張本人。米中協議や米朝会談、ブレグジット、ベネズエラの混乱など時間稼ぎが目立つ中で日本のポジションを確かめる場面。トランプ氏(72)は渡航直前周囲に「何も期待するな」と洩らした。コーエン証言が過剰演出でヒラリー一派の嫌がらせといわれ、司法や支持率にも影響しないという。一方、中国に肩入れしていたソロス氏(88)が「習近平は最も危険な敵」とちゃぶ台返し。国際金融資本も既得権確保に乗り出した。当分、75日移動平均線2万2512円と自律反発の上限2567円が上値の目安。利食い千人力と述べた。1日付、日経夕刊の「十字路」が合理的。金融正常化の行き詰まりが目にとまった。実体経済に減速をもたらしたのが長期にわたる好況で、債務が異常に拡大したため。米国で金融政策の正常化が出来ず、緩和状態が長引くと日本の金融機関を後追い。資産下落を恐れ先送りすれば市場崩壊。ポピュリズムの左シフト、社会主義化、公的補助の拡大などバブル崩壊後最大の課題という。油断するとやられる。幸か不幸か、日本株の出遅れが隠れた支援材料。■■■■■(****)と■■■■(****)の出遅れ然り。週明け高寄りが予想される。
3月1日の日経平均217円高。大引け2万1602円。TOPIX1615(+8)。東証一部の出来高11億4800万株、売買代金2兆0600億円。値上がり1180(値下がり859)。3月限が2万1620円(+1.08%)の引け。夜間取引1740円、シカゴ円建て1765円。ダウ先物も2万6048ドルと確り。10年債-0.015%(+0.015)。米10年債2.755%(+0.035)。上海総合が2994(+1.80%)で引けた。マザーズ指数の引け928.97(+1.18%)。切り返した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。急がば回れ。(了凡)